青い文学シリーズを考える こころ

青い文学シリーズとは、太宰治芥川龍之介夏目漱石といった文豪たちの作品を、この平成の時代にアニメーション化した作品群です。
幸運なことに、近所の図書館にはこのシリーズのDVDがあり、本を借りるついでにしばしば借りてみています。DVD一巻当たり二話収録で一時間ほどあれば見れるので、映画のように週末に一気に、と気構える必要がなく、空いた時間にちょこっと見れるのも魅力です。

さて、今回筆を執った理由としましては、先日視聴した青い文学シリーズ第三弾『こころ』が、ネット上で予想以上に受けが悪いからです。俺はこの作品を大絶賛とまではいかないけれどなかなかに楽しめたのに、どうにも見た人々皆がそうではなかったようで。当然のことですけどね。俺の悪い癖なのですが、自分の意見と同調するレビューを見つけるまで、ついつい感想漁りに没頭してしまう事があります。で、今回はそれがあまりにも長時間続いたため、これならいっそ自分で文章にまとめて、それを見返せば少しはこの何とも言えない感情が落ち着くのではないか。
そう思い、筆を執ってる次第です。

では、『こころ』とはどんな内容だったのか。アニメの感想を書く前におさらいしてみましょう。
こころは、主人公が鎌倉に遊びに行った際に“先生”と出会い、交流して行き、後に先生の逝去の際、主人公に宛てられた遺書を読み、先生の過去を知る、そういったお話です。
国語の教科書でお馴染みの『こころ』は、この先生の手記の部分に当たるわけですね。先生、同じ下宿先にいる先生の友人のK、そして下宿先の奥さんとその娘であるお嬢さん。主要な登場人物はこの四人、そして先生はお嬢さんに恋心を抱いていましたが、Kもまた、お嬢さんに心奪われていたと。先生はKを恋敵と認識し、気難しい堅物なKに対し、恋を諦めさせようと色々言葉をかけ、果ては奥さんに結婚の了承を先に得ると言う抜け駆けを行います。そうして先生はお嬢さんを手に入れたわけです。しかし一方で、Kは恋の悩みだけではなく、自身の道や自律を重んじる堅物故、恋に現を抜かしていた身を恥じ、自分の心の中で板挟みになっていました。先生が思っている以上に、Kは追い込まれていました。
「精神的に向上心の無いやつは馬鹿だ」
この言葉は、先生は「そうは言っても、君は恋に現抜かすやつは馬鹿だと思っていたんじゃないのか?」という、ちょっとばかしKの自己矛盾をつつく感じで言ったわけで、ついでに言えば、あわよくばその自己矛盾に気づいてお嬢さんを諦めてもらえれば、と思ってこの言葉を発したと思われます。
しかし、Kにはこの言葉は、そんな自己矛盾にずっと悩み、その苦しさをどうすればいいか分からない、そんな中で先生に相談した中でかけられた訳ですから、先生からすれば“ちょっとド突いたろ”くらいだったのでしょうが、Kにとっては、“ろっ骨が折れて重症の中ド突かれた”ことになった訳ですね。自分の中で悩んでいることを他人に指摘されるって、予想以上にきつかったりするものなんですよね。
このお互いのすれ違いの結果、Kは“自殺”してしまいます。お嬢さんへ恋心を抱くことで、Kを恋敵としてしか考えずに目を曇らせたことは、攻められるべきではないと思います。しかし、こうして先生は、“親友の『こころ』を踏みにじり、好きな女を手に入れた”ということになります。しかも結果はKの自殺。これは先生が生涯ずっとこころに秘めてきた、悩みともトラウマとも言えない、一つのしこりとなりました。主人公はもちろん奥さんを知っていますし、手記には、書いてある内容を妻は知らないと言っていることで、今まで主人公が接してきた先生夫婦への思いがまた、変わったものに見えてきそうです。

さて、以上が国語の教科書に書かれていた『こころ』から読み取れる内容かと思います。ちなみに、長々と書きましたが、俺は国語の教科書の内容しか把握していません。一応原作は俺のスマートフォンキンドルに突っ込んでありますが、現在絶賛パンドラの匣を読んでいる所でありますので、手を着けるのはまだまだ先になりそうです。
そんななので、原作をこころから愛し、尊敬している人間からは、そうじゃない、そんな解釈じゃないとお叱りを受けるかもしれませんし、これから書くアニメーション版への感想も、そう言った方からは的外れに思われるかもしれません。ご了承ください。

アニメーション版は、ほぼ先述の教科書の部分を映像化しています。
実家からは養子に出され、その養父母にも逆らってしまい、生活に困っているKに対し、先生は自分のいる下宿先に来ないかと誘い、その後は上記の通り。
三十分で上記の内容に収めた訳ですから、展開のテンポは速めで、前知識がないと少し内容の把握が追い付かないかもしれません。しかし、大事な部分をしっかり踏襲し、時にその要点の補佐としてアレンジが加えられている、という印象です。
特に、二話目にあたる『Kの視点』での三十分は、一話と通して見ることで、お互いの気持ちのすれ違い、Kの悩みの大きさと先生の理解度を、如実にしてくれます。

そしてこの“K視点”という言葉からわかるように、物語は第一話、第二話共に徹底して“主観”で語られていきます。小説だと、例えば「Aが立ち上がって叫び、私は驚いた」という感じで主観的な話し方、つまり一人称視点で物語が進むのはよくありますよね。ありふれた手法であり、当時としても、先述の太宰治の『パンドラの匣』や『人間失格』、そしてこの『こころ』も“手記”と言う形をとり、一人称視点で進む物語と言えるでしょう。そういう意味で、一人称視点と言うのは変わり者ではありません。
しかし、この作品は、再度申し上げる通り主観が徹底されています。
先の例えの「Aが立ち上がって叫び、私は驚いた」は、「Aが立ち上がって叫び」までは客観的に見ても事実であり、「驚いた」が主観的な感想と言う事が出来ますよね。読者は常に、この主観的な一人称視点の中からの客観的事実を拾い上げ、物語を把握していくわけです。ただ、一人称視点は、時にそれがひっくり返る事があります。それは、そもそも物語の語り部が誤解をしていたり、時には独白の中に虚偽を交えることで、文中に書かれた“客観的事実”がそうではなくなる場合です。
実はAが立ち上がって叫んだように見えたが、実は叫んでから立ち上がったかもしれない、果てはそもそも座ったまま静かに言葉を発したのを、誇張して言ったかもしれない。人の発する言葉というのは、常にその“客観的事実の不安定さ”を秘めています。もちろん、こうして文章を書く俺の言葉も。

話をアニメの方に戻しましょう。つまり、主観が徹底されていると言うのは、“どこまで彼らが本当のことを言っているのか分からない”という前提が存在し、客観的な事実と百パーセント信頼できることがどこまであるのか、と常に疑問を持ちながら見る事が出来る、そう言うことです。
第一話の先生の視点と第二話のKの視点では、しばしば二人の発する言葉やその言葉の発し方(=言葉の重みやニュアンス)、そして事実の前後が違う事から、やはり徹底して主観的に進められることが伺えます。
故に、第二話のKの視点では、Kが如何に追い詰められたのか、何故自殺という道を選んだのかが分かり、そしてそれを察する事が出来なかった先生の気持ちにシンクロすることが出来ると思います。K視点は原作に存在しないため、そういった視点から映像作品を作ること自体、かなり挑戦的だと思いますが、うまいこと味が出てるなと感じさせられました。

また、第一話と第二話では、同じエピソードを視点を変えてやっているだけでありながら、季節が前者は夏、後者は冬となっており、それがお互いの心境の余裕を表すと同時に、その印象を強める演出のように感じました。事実、先生はお嬢さんと楽しげに会話している様子が見られますが、K視点では、お嬢さんと接するたびに自問、そして距離を詰めてくるお嬢さんに困惑し、しかしそこから離れられないことへの自責と、追い詰められる様子が見られます。
そして、冬の季節故に駅でKが一人お嬢さんを待つシーンではKの悲哀が強調され、お嬢さんが入れてくれるゆたんぽの優しさ、ありがたさが強調されています。

そしてこういった演出と、主観の徹底のされっぷりが合わさることで、どこまでが彼らの本当の気持ちなのか、どこまでが演出なのか、どこまでがお互いのエゴイズムなのか、これの区別が難しくなってくる。これこそがこの作品の魅力であり、そしてある種の難解さや壁であるようにも思えます。こころは人間の疑心暗鬼の様子を描く小説ではありましたが、まさかそれをこんな形で表現するとは、と感嘆した次第です。

この語り口からわかるように、俺はこの映像化は、原作再現という意味では親切ではないものの、『こころ』という作品が持つテイストは十二分に発揮していると考えています。

ただ、気になる点があります。それはお嬢さんの気持ちです。
俺が国語の教科書で読んだ限り、お嬢さんはとても無垢と言うか、世間知らずと言うか、男と同じ屋根の下で暮らしている意識がないような印象でした。
しかしこのアニメ版は、先生と会話する際は上記の印象で間違いないのですが、Kにはかなり積極的で、しかも優しさを振りまいています。
俺は何も原作再現していないから違和感があると言いたいのではなく、むしろこれはKの視点で描かれている事なので、納得がいっています。
しかし、駅で待ち合わせて駆け落ちしようとまで言ったのに、結局お嬢さんが来る事はありませんでした。お嬢さんは一体その時何を思っていたのか、どうして駅に来なかったのか、もちろん空想を膨らませる事は幾らでもできますが、何だか今いち、すっきりしないのです。
そしてこれは表面だけ見れば二股をかけている悪女のようにも見えるわけですね。お嬢さんは頭にリボンをしていてかわいらしく、そして髪をほどいた姿が美しい女性なので、あんな悪女になら騙されていい気がしますが、本題はそこじゃありません。
これが中島みゆき的悪女を装う彼氏と別れられない女ではない事は確かだと思うのですが、ならば何でそういった悪女に見えてしまうのか、理由が知りたい、それだけなんです。

ちなみに、俺として考えられたのは、

一、奥さんに先生との結婚を決められ、お手上げに(大きな力に逆らえない説)
二、そもそも本命は先生だったから、先生をその気にさせる為の発破がけでKに手を出した(マジで悪女説)
三、感傷に浸って駆け落ちを提案したものの、現実性の無さを冷静になってから自覚した(酔った勢いで言った事を後悔する飲み会翌日の俺説)

といった感じでしょうか。
しかし、どんな悪女であろうと、身勝手な女であろうと、Kにとってお嬢さんはひまわり、もっと言えば太陽のような暖かい存在でした。彼が追い詰められて人の道を外れようとしたその刹那、彼を人の道に戻したのは、先生の布団の中に入れられた湯たんぽでした。それは、お嬢さんの優しさそのものでした。例え対象が自分でなくとも。
その優しさが、彼をすんでの所で止め、そして同時に、救済するには至らなかった。何とも、何とも言えないもどかしい話です。

以上が青い文学シリーズ第三弾『こころ』の感想です。
柄になく文学や演出についてかなり書き綴りましたが、俺のように「作品面白かったけどみんなの感想どうだろ?」と思って調べた結果、いまいち消化不良になった方が、一人でもそのもやもやをすっきりさせられたのなら幸いです。

DMOプレイ日記

DMOでアーマー体が実装されてました。
例のごとく課金アイテムが一番手っ取り早いわけですが、現在イベント中につき、ダークタワー内のデジモンを倒すことで集まるイービルスパイラルを十個ファルコモンに持っていくことで、デジメンタルのカケラが出るボックスと交換してもらえます。

しかし、この作業が地味にかったるい。
まず、スパイラル十個が集まりにくい。多分二十分はかかる。
次に、デジメンタルのカケラは、同名のデジメンタルのカケラだとしても、A~Dで分けられているので、勇気が四つ出たから勇気のデジメンタルに合成ー、なんていうタッグテイマーズ方式をとれず、これもまただるい。

ただ、これらのデジメンタルのカケラは、普通にプレイヤー間でやり取りできるので、ギルドで協力も出来るし、露店で足りないカケラだけ買うなんて事も出来ます。
俺はブイモンを育てていたので、とりあえず勇気のデジメンタル狙いなわけですが、七個ボックスをスキャンして出たのは、勇気のカケラAのみ。逆に光と愛情がリーチ掛かりやがった。俺には不要だわ。
で、露店巡りをしてBとCを計270Mで購入。あとはDさえあれば……!

最も、カケラを合わせることによって生成されるデジメンタルは、卵よろしく割れることもあるそうですが。
まー、久々に録画の消化もかねてやっていますが、ブイモンはダークタワーの適正レベルをすでに上回っているので経験値も得られませんし、ドロップアイテムやビットも同様。故にひたすらスパイラル集める作業なわけで、これがとても無意味に感じられるあたりがちょっと厳しいのです。

アーカイブにいたアグモンでも呼び出して、レベル上げもかねてやるかなぁ。でもそうすっと相手を倒すペース落ちるんだよなあ。難しいね。

デジモンムービーソングコレクションが出るってさ

五年半前の俺
去年の俺

願ってやまない存在だった劇場版主題歌をメインにしたアルバムの発売が決定していました。
発売は八月一日とのこと。

思い返せば、四年前の元旦に発売されたAll The Bestの曲目を見て、「ここまで重複曲ばっかじゃありがたみねーよ!」と文句を言い(当時デジモン超進化ベストが出ていたのでなおさら)、昨年八月一日に発売されたベストエイマーは「新規収録一曲だけはちょっと……」と好印象を抱けなかったりした俺ですが、このアルバムに関しては、とりあえず買う可能性大と見ています。

で、今回目玉と思えるのは、やっぱり春イ長調
こちら、8cmサイズのシングルCDが出て以来、フルサイズの収録盤は存在しません。ディア逆のサントラ持ってますがこれにも入ってないし、最近出たAiMさんのアルバムにも春イ長調は収録されていませんでした。
音楽配信サイトはmoraでもAmazonMP3でもiTunesでもmusic.jpでもレコチョクでもフルサイズは配信していないって状態でして、こちらは本当にシングルをどうにかこうにかして手に入れない限り、入手が不可能な曲でした。
しかし、今回はこちらが収録されると。ひゃっほい。

また、夕陽の約束ルキ版。
こちらは、テイマーズのシングルベストパレードの初回限定生産盤にのみ収録されているボーナストラックにのみ、フルサイズが収録されていました。
この初回限定生産盤って言うのが厄介で、通常版と型番に差異は無く、その上ジャケットの裏側を見ても、(俺の持っている収録されているCDにも)夕陽の約束はトラック一覧に書かれていません。
つまり、ネットショッピングは元より、ブックオフのような中古店やCDショップで買おうとしたとしても、収録の有無は判断できないのです。というわけで、こちらもCD収録音源としては入手が難しいわけですね。
しかし、こちらは音楽配信サイトのmoraで配信されています。
そんなわけで、音源の入手自体は比較的容易なので、そういう意味ではありがたみが薄まりますが、やはり、CDに収録されている音源としては、非常に貴重なものとなります。

ただ、一つ懸念材料があります。
アニメイトオンラインショップの商品予約ページに詳細が書かれているのですが、

「※基本、オリジナルバージョンで収録予定。 楽曲によっては劇場サイズで収録予定。」(同ページより引用)

この一行がすっげー気になる。この楽曲によってはっていうのが凄く気になる。収録予定のトラック一覧を見ると、Butter-Flyの劇場サイズ#1があるので、これの事だとは思いますが、もしこの一行がほかの楽曲にも当てはまるとしたら……?
イ長調だけは、春イ長調だけは勘弁してください!
というか、このアルバムでも春イ長調がフルで収録されなければ、配信サイトで全く配信されていない、AiMさんのアルバムをはじめとした既存CDに収録されていない、シングルもマキシサイズで再販されないといった今までの販売状況の上で思い至った、マスター音源紛失説がマジであり得そうに思えて死ねてくる。
流石にレコード会社がそこまで杜撰な管理しているわけじゃないでしょうから、そりゃねーだろって思いますので、さっさとこのふざけた説が否定されることを切に望みます。いやマジで。

あ、ちなみにCD自体はオメガモンバージョンとデジモンムービーバージョンの二種が出るそうで。多分ジャケット違いかな?人気アーティストだと、A盤B盤だの金盤銀盤だのあるようですし、まージャケット違いはよくある販促手段ですよね。実際のジャケットが出てから、どっちを買うか決めたいと思います。

続報はよ。

録画番組のポータブル化を考える

前に当たると思われる記事:ここが変だよパソコン地デジ

デスクトップを自作し、チューナーも搭載して、当初こそOSを8.1に更新したり戻したりで録画データの一部がパーになったりして涙を流しましたが、今は概ね、録画環境に満足しています。
どうしても見たい番組はノート型でも録画予約をかけ、保険を掛けられる環境となっています。いやはや、これからはもう録画失敗する心配はねぇぜ!ジョジョの録画失敗はもうしねぇぜ!!しねぇぜ!!(大事な事なんで二回)

さて、俺はタブレットを去年に夏に買い、欲に駆られて初売りでもう一台買ったわけですが、タブレットというのがまた便利で、いつでもどこでも持ち歩いています。スマホにしてテザリングも出来るようになったしね。
で、そんな中出てくるのは、“録画した番組をタブレットで再生したい”という欲求なわけでして。

先述の記事で書いた通り、地デジ録画ファイルは技術的にポータブル端末に移すのがかなり難しいです。
最近はDTCP-IPという無線LAN経由で映像を対応機器に送信する規格が出てきたため、パソコンで録画したものを別な部屋の大きなテレビで再生とか、タブレットに保存して再生なんかも出来るようです。
また、SDカードに動画データを(保護付きで)ダビング出来るようになってもいるようで、いやはや、以前より随分使いやすくなったなと思います。以前は、アップロードを取り締まるべきで、複製に固い規制を敷くべきじゃないと思っていましたが、規制も段々と規制と感じなくなる環境づくりがなされているようです。いや、それでもまだ結構面倒臭いんだけどさ。

ただ、ここまで自由になったのは現在使っているデスクトップに入っているmAgicTVの機能の為であって、ノート型で録画した番組はこの限りではありません。
また、DTCP-IPも、一度専用のサーバHDDを経由しなければいけないため、万単位の買い物をする気がない俺にとってはとりあえず無縁の話でした。(タブレットは買う癖にね)

で、ノート型でとった番組で、まだ見ていない番組と言うのが何だかんだ結構ありました。
こいつを何とかしてタブレットで再生できるようにはならないものか。
今回はそういう趣旨のお話です。


まず、ノート型から録画データを外部に移す方法は、CPRM対応のDVDメディアに焼くしかありません。
そうすることで、とりあえず対応している再生環境ではどこでも視聴は出来るわけですね。
で、このDVDの映像をどうにかタブレットに入れる方法は無いか。

御存じの通り、昨年十月から施行されている改正著作権法により、アクセスコントロールやコピーガードと言った、“技術的保護手段”を解除してデータをぶっこ抜く作業は、“違法リッピング”として、著作権法違反の対象になりました。一昔前はこの方法が堂々と出来なのになあ。こちらはどっかの違法ダウンロードと違って刑事罰はついていません。しかし、違法であることには変わりありませんよね。なので、訴訟のリスクや法を犯しているというモラルを問われる行為をするため却下。

で、ふと思い出したのがデスクトップキャプチャー。これは友達がニコ生の一挙配信をキャプるのはありかどうか、俺に聞いてきたことがあったので記憶の片隅にありました。
まず、俺のデスクトップは、購入したブルーレイドライブに付属していたWinDVDをインストールしているので、CPRMによって保護されているDVDの再生が可能です。
次に、著作権法の条文を見てみます。先ほど技術的保護手段を解除してのリッピングはアウトと言いましたが、CPRM(技術的保護手段)に対応している再生環境は、どのように判断できるのか。私的複製が定義される第三十条に、私的複製の例外として、技術的保護手段の回避について書かれています。この条文を読むに、「記録又は送信の方式の変換に伴う技術的な制約による除去又は改変を除く」という一文から、CPRMに対応したソフトで再生することは、技術的保護手段の回避に当たらないことが分かります。(というかそうじゃなきゃ有料ソフトの意味がない)
で、著作権法で定義されているのは、“違法リッピングが駄目ですよ”と言っているだけで、それに抵触しなければ、“動画を録画してはいけない”とは書いていないように思えます。要は、合法的な再生環境の下での複製は、認められている(違法性が特段定義されていないので、私的複製の範疇であればの話)と解釈できます。ちなみに著作権について詳しい福井健作弁護士が、これとほぼ同じ事例に回答しているITメディアの記事あったんで貼っておきます。→2012年著作権法改正でどう変わる? DVDリッピング規制Q&A編 ここのQ8

というわけで始めるデスクトップキャプチャー。
デスクトップキャプチャーは色々ソフトが存在しますが、キャプチャする画面領域とFPS(フレームパーセコンド、一秒当たりの画像枚数)を指定し、AVIデータとして取り込めるのは、共通の機能かと思います。
しっかし、このAVIでの取り込みは、色々と問題が多い。
 例えば、BMP画像としてキャプチャーし、秒間三十フレームの設定で取り込むとしよう。BMP画像が仮に一枚当たり1MBの容量とすると、秒間当たり30MB。既に結構な容量である。分間1.8GBにも及ぶ。これで一時間番組でも取ろうものなら、HDDの容量が足りない。そもそもタブレットに移せない。
さらに、HDDのアクセス速度がネックになり、俗にいうコマ落ちが発生して、音ズレの原因になったりする。正直、AVI取り込みはよほどの環境じゃないと使い物にならないと思う。
で、どうするかというと、リアルタイムで動画をエンコードしながら書き出す機能のあるキャプチャーソフトを利用します。しかしこっちはこっちで、CPUのリソースを馬鹿食いするので(当然ですが)、コマ落ちはしないものの、DMOのログボ取りながらキャプチャーなんて出来たものではありません。

というわけで、俺はCPUがi3 3225なんで、まあそれなりには仕事してくれるため、動画サイズをほどほどに抑えて何とかキャプチャー出来てますが、基本的にデスクトップに比べて非力なノート型のCPUや、セレロンちゃんレベルではこの手段を使えないように思えます。と言うか実際無理だろ。

んまー、ノート型で過去に録画したものはちょっとずつこの方法で外部でも消化していきます。そもそも外で録画した番組見たい時なんてあるのかって聞かれそうですが、俺も夕飯作りながらテレビ見たいだの、色々あるのです。

以上ここ最近デスクトップを酷使しまくってる人の覚書。

ちょっとした素案 FID

デジモンは昔からファン活動が活発だと言われてきました。
で、ファン活動をやっていると、お互いの作品や活動を紹介していく機会がありますよね。
その際、紹介される側に許諾してもらう紹介する側の方も少なくないと思います。

それが一つの活動や作品についてだったら別に煩雑ではないでしょうけれど、数が多くなればまた話は変わってくるわけで。
こういうと活動する側や作品作る側に怒られそうですが、そういうのって紹介する数が増えれば増えるほど面倒臭くなってきます。しかも、全員が全員すぐ返事をくれるわけではないので、その許諾待ちで紹介する側の作業が止まってしまうケースも考えられます。

そんなわけで、ストレスフリーで合理的な考え方は無いものかと思って至ったのが、
Free introduction of Digimon
というもの。略してFID。
今の所あんまり考えていませんが、クリエイティブコモンズライセンスを紹介用にした感じの物かなーて思います。

仕様としては、とりあえず原則が
・FIDを提示しているコンテンツは他者による紹介が自由であること
・紹介する側は誹謗中傷にならないよう注意すること
・問題が起こった際は当事者同士で話し合う事
という感じ。

で、ライセンスのタイプとしては、以上の原則に
・紹介する側はされる側に一報入れる(ただし許諾はライセンス提示時に出しているものとする)
・紹介する側の営利目的の禁止(ボーダーは特に設けないのでその場合は紹介される側と相談して許諾を得る)
の二つを紹介される側、というかコンテンツを公開している、活動をしている側が任意で提示できる感じのオプションがあればいいかなーって思ってます。

また、FIDを提示しているサイトや活動を一覧でき、かつライセンスの提示状況はどうかを確認できるデータベースあるいはそれに準じたページを作れたら、それはそれで捗るかなーと思います。
最も、そのページを誰が作るか、しかも誰が登録するかとか、面倒臭そうなことはたくさんありますが。

ぶっちゃけ紹介とかそれは別に自由じゃん?って言われればそれまでなのですが、マナーとして許諾をとるのはわりと自然なことに思えるので、もしそれが何かしらの足かせや足止めの原因になれば、少しは必要性があるかなって思います。

ぶっちゃけ調べれば俺が考えるまでもなくこういう仕様考えている人はいそう。
以上素案。

俺のパソコン周辺にあるUSBケーブルまとめ

冷静に考えたら気持ち悪いくらいUSB周辺機器が俺のパソコンに刺さりまくっています。

デスクトップのリアパネル
USB2.0ポート1→USBハブ(エレコムx4)
Logicool Unifyingレシーバ
→青歯4.0アダプタ
USB2.0ポート2→MiniUSB→ブルーレイドライブ(I・O DATA)
USB3.0ポート1→USBハブ(バッファローx5)
→テンキー(バッファロー
→MicroUSBケーブル(スマホタブレット通信用)
MiniUSBケーブル(PSP通信用)
USB2.0ポート3→無線LANアダプター(バッファロー

電源タップ
→USB給電器(PLANEX)
→MicroUSB(主にタブレット充電)
→MicroUSB(主にポータブルバッテリー充電)

ノート
USB2.0ポート1→USBハブ(エレコムx4)
→青歯3.0アダプタ
→MicroUSBケーブル
→ノーパソクーラー(USBポート付)
→キーボードの無線(2.4GHz)レシーバ
USB2.0ポート3→USB延長ケーブル→USB地デジチューナー
USB3.0ポート1(PCI-ExpressCard)→外付けHDD
→e-sata(USBじゃねえけどね)→外付けHDD2


ちなみにそのほかデスクトップとノート型にはアンテナケーブルも刺さっていますし、当然外付けHDD、ディスプレイ、ノーパソ、デスクトップには電源コードがついているので、本当にごちゃごちゃしています。

結論:ゴチャゴチャし過ぎてきもい。

僕の考えた最強のトラックボール

どうも、ロジクール信者かつトラックボールユーザーの人です。
現在の入力機器の環境は、m570、k270とどちらもロジ製品でございます。
思えばこのm570、ショッピングサイトで発注してわくわくしていたら、「入荷待ち」によるしばらく待ってねというお預けを食らう位、トラックボールユーザーから注目高かったようです。
トラックボールに出会うまで、店頭で色々なマウスをいじったりしては、しっくり来ずにいました。
当時の俺はかなり肩こりに苦しんでいまして、ワイヤレスマウス特有の、電池の重さの分余計に肩や首に負担がかかるという現象に頭を悩ませていました。というか肩こりで実際頭痛くなるんですよね。
しかし、トラックボールと言うのは、ボールの操作でカーソルを動かせるため、手首や肩の負担が一気に減ります。
ホント、トラックボールは重度の肩こり持ちの俺にとって神をあがめるような気持になれる存在でした。
購入したのはTM-250、ロジクールから出ている有線のトラックボールでした。
自分の過去の日記を漁る限り、購入したのは二〇一〇年の夏から九月にかけての間。
なお、同年十月十五日に後継品のm570が出た辺り、俺は間違いなく「あーあ」と思っていたと思います。

で、TM-250で親指操作トラックボールにさんざっぱら慣れたところで、翌年の一月、お年玉を使い、ノーパソのメモリと同時にm570購入、TM-250は関東に行く機会があった時に知人に渡したと記憶しています。

で、このm570を使い続けてはや三年強。
使っている間、チャタリング(ドラッグしていても途中で途切れる、シングルクリックがダブルクリック、果てはトリプルと認識される)などの問題もありましたが、二年くらいまではぶっちゃけゴミとるだの静電気逃がしだのでやり過ごしてきましたが、ここ半年くらい、いい加減ガタがきているので、何とかしたいなって思っていました。
半年前ですから、大体昨年の夏くらいでしょうか。
俺の記憶では、m570は定価が五千円を切るくらい、俺が買った二〇一一年一月でも、ネットショッピングで安価な値段の場合は四千円程でしたし、最後に値段を確認したときは三千円程だったと思います。
が。
ロジクールは、急激な円安の為か、一部の製品を末尾に「t」をつけてリネームし、外見上どこが変わったのかわからんけれど、ついでに価格も上げて再販売し始めました。
リネームされたm570tの定価は六千円程、まあ問題は定価じゃないんです。店頭価格です。
色々な小売店を回り、ネット価格も見ていますが、今でも底値で五千円って所に思えます。
これはm570が出た当初は需要が大いにあったのに対し、元々欲しい人はm570を買っていて、かつ三年保証のある商品の為、買い直す人もなかなかいない(俺がいい例)に思えるので、需要に大きな差があり、需要供給のバランスが以前と変わったのは言うまでもありません。つまり値下がらねぇ。故に中々手を出せなくなってしまいました。
余談ですが、そのほかPCパーツやDMOの課金、そしてこのロジクール製品のリネームと言った事から見て、急激な円安には正直全く良印象を抱けないでいます。電気料金よりもこっちの方が深刻じゃい。
しっかし夏から秋にかけて、店頭在庫のm570が四千円で売っていたのは今思えば買いだったのかなぁ。後悔。

で、そういう訳で中々手が伸びなくなってしまったm570t、しかしチャタリングは起こり続けるわけで。
そんなわけで導入したチャタリングキャンセラー。ごく短い時間内に複数のクリックが起こった場合、それをシングルクリックとカウントするようにしてくれる便利ソフト。
今は、これでやり過ごしている次第です。

しかしまあ、ハード的には既にガタがきているのは間違いでないので、買い換えたいなとは思っているのですが、値段の上がった同モデルを買うってなると、再三申し上げる通り中々手が伸びませんし、クリックに使われるスイッチのメーカー変更という分解報告もあるので、余計にいい印象を抱けない、現状こんな所であります。

だったら、新しい製品が来れば全部解決じゃないか!
と、ここ数か月思い続けているが故の今回の記事です。

では、新製品が出るとして、何を望むか。
箇条書きで書いていきたいとおもます。

一、親指トラックボールであること
というかぶっちゃけ、デザインはTM-250、m570を踏襲してもらえるのが一番うれしいです。だって慣れているんだもん。m570がしばらくの間価格.comランキングで首位に鎮座し、m570tになった今でも売れ筋ランキング三位なあたり、マウスと違ってトラックボールは選択肢が少ないから購入が集中することを考慮しても、親指トラックボールがそこそこ広く普及してきたことは確かじゃないでしょうか。友人に誕生日にプレゼントしたら好評でしたし、先日別な友人と電気屋行ってm570t触らせたらえらく気に入ってました。いや最も、FPSやっている友人からは、「これ絶対使いにくいわー」と言われましたが。

二、高速スクロールの実装
ロジクールのマウスを店頭でいじってみるとわかるんですが、一部のモデルには、高速スクロールと言う機能がついています。一度ホイールを回すとスィーっとずっと回り続けるこの高速スクロール、かなり爽快感があります。実際長文を流し見する時に重宝しそう。
何より、m570の初期ロットが、「ホイールがぎすぎすする」といった不評があったので、そのイメージからの改善の為にも、新しい商品には高速スクロールをつけて欲しい所です。

三、戻る/進むの拡張ニボタン
m570に既についていますが、配置が換わってもいいのでこう言ったボタンは是非つけて欲しいです。
PageUPとPageDownに割り当てているので、高速スクロールが実装されたらどれだけ重宝するかはわかりませんが。(苦笑

四、チルトホイール(横スクロール)
最近のマウスは、ホイールを横に倒すと横側にスクロールできる、またはそれを拡張ボタンとして戻る、進むを割り当てられるようになっているものも多いです。
しかし、m570にはこれがない。ぶっちゃけ俺はマウスジェスチャユーザーで、しかも上記の拡張ボタンもあってそこまで必要性を感じていませんが、実験のデータ処理で表計算ソフト使うときなんかは欲しくなるんだよなぁ、横スク。なので欲しいっちゃ欲しい。

五、Unifying対応
Unifyingとは、ロジクール製品を一つのレシーバで複数使う事の出来るワイヤレス規格で、m570や、キーボードのk270も対応しています。昔はレシーバを機器毎にぶっさしていたものですが、Unifyingはレシーバを一つにまとめるため、USBポートの少ないノート型パソコンには非常に重宝するレシーバでした。
最も、後々バッファローから11b/g/nを使ったワイヤレスマウスだったり、途切れにくいブルートゥースのマウスやキーボードが出てきたので、メリットを感じにくくなってきているかもしれませんけど。
なお、元々ナノレシーバということで偉くレシーバのサイズが小さかったですけど、一月下旬に出たm545では、さらに小さい、突起部分3mmの「Picoレシーバ」を採用しているそうで、ノーパソに挿したままでも邪魔にならないことを売りにしているようですね。無駄にすげぇ。

とりあえず機能面ではこんな所でしょうか。
結局、m570を堅実に改良してほしいってだけなんですけど、それが俺にとっては最強のトラックボールになりえると思います。
ロジクール本気出せ。アンケでも後継出せって書いた記憶あんだけどなぁ。流石にtモデルだしたばっかだしまだ先かねぇ。また機会あればかいとこ。

ガラケー卒業してました

先月の下旬、関東に遊びに行った際、携帯がぶっ壊れました。
いやね、こたつに入ったまま寝た際にかいた汗で水没状態で画面が死亡状態になるあたり、もう寿命かなって思います。
データのサルベージにちょっと苦労しましたが、メールデータ以外は何とかなりました。
メールの方も、近所のブッコフに同じモデルの携帯があったので、そちらを買えばバックアップ動作の参考に出来るので、余裕があるときに買えればなと思っています。

で、ガラケーからスマホに変えました。リンゴアレルギーの俺はAndroidで。Windows Phone?俺は何も知らない。

とりあえず俺は外出中暇なときはヤフーニュース見るか読書をすることが多いのですが、十一月下旬位からヤフーニュースが仕様変更して、ガラケーからトピックスの履歴が漁れなくなり、非常に不便してました。
また、ツイッターにはられた画像が見れないというものざらで、そこら辺は元から不便に感じていました。
ついでにいえば、使っているSDカードに曲突っ込み過ぎて限界も近かったので、これはいいタイミング(安くなったタイミングとかそういう)で買い換えたいな、とは思っていましたが、まさかそれを待たずにぶっ壊れるとは。

幸運なことに、年始から狙い目だったモデルが乗り換えやすい状態になっていたので、迷わず鞍替え。
Androidの操作感には一応タブレット持っていた故慣れていたので、結構トラブルなく使っています。
テザリング使わないと思っていたけど、一か月だか無料なようなので、タブレットと組み合わせてたまに外で使うと結構楽しい。

一応ITやガジェットに関心があるはずなのにガラケーに縋り付いていた俺が、ついに卒業!
これからはガラケーにしがみついてLINEをとにかくディスる人をぷげらしながら生きていきたいと思います!!!1
顔本、自分の見たものをアーカイブ化する意味で悪くねーかもなぁと乗り換えてから感じる今日この頃。環境変われば考えも変わるなあ。

自転車マナーまとめ

ふと某動画サイトのランキングを見ていたら、こんな動画を見つけました。というかトップに上がってました。

【ニコニコ動画】自転車で江島大橋を渡ってみた(3倍速)

コメントは大荒れな反面、関連ツイートを見ると、割と牧歌的なツイートが並んでいました。んまあ、ランキングに上がったのは今日みたいですし、上がった理由もいきなり増えたコメント数と、坂がメディアに取り上げられたことによるものなんでしょうけれど。

俺は運動不足の解消、交通費の節約の意味で、自転車を大変重宝しています。
というか自転車乗るのがそこそこ好きです。じゃないと友人同伴とは言え、自転車旅行なんて絶対しません。

というわけで、コメントを見ていて思うところがあったので、普段俺が意識している交通マナーについて一通り書いておこうかと思います。
先に言っておくと、普通自動車免許を所持しているので、最低限の道交法知識はあるつもりですが、何分普段から条文読んでいるわけではないので、細かい用語の使い方が間違っているかもしれません、そういう場合は一報頂ければなと思います。

まず初歩的なマナーのものについて。

a.無灯火運転
正直、車と違って走行音も静かですし、服によってはかなり見えづらいので、「大丈夫でしょ」と思わず、ライトはしっかりつけて欲しいと思います。
ペダルが重くなる、って言う人もいますが、今じゃLEDライトが当たり前だし、電池で稼働するライトにすればいいのではって思います。最も、電池式で切れているのをつい忘れて夜間運転している人も多そうですが。

b.携帯見ながら運転
携帯注視するなら周囲を確認した上で停止してくれないものか。いや、なんというか、マップとか見ながらだとそうしたくなる気持ちはわかるんだけどさぁ、分かるんだけどさ。やっぱ、車だって本格的にマップ見るときは停止するじゃないですか、そこは、自転車だからって妥協しない方がいいと思うんです。

c.逆走(=右側通行)
自転車は車両なので原則道路の左側ですが、左側を通行中、堂々と正面から突っ込んでくるといいます。
これ、以前は危ないけど合法だったのですが、路側帯に限って言えば、右側通行は禁止になりました。(昨年十二月より)
あ、ちなみに、道路を見て右側ってことなので、路側帯の右側ってことではありません。むしろ、自転車は路側帯や歩道を通行する際、車道側を通行することが普通なので、路側帯内では右側でいいんじゃないっすか。右側の通行帯を行けってことです。
これ、坂とかだと勢いついて突っ込んでくるんで、勘弁して欲しい所です。

で、これらが基本的に注意しなきゃいけないマナーだと思いますが、問題はこれらが夜間に合わせ技で来ること
いやね、一つ一つは別に、こちらが注意すればいい事なんですけど、複合だと、どうしても、こっちの注意だけじゃ足りない部分が出てくるわけで。夜の自転車走行は、そういう意味では実は好きじゃないんですよねぇ。
飲み会に出るようになった故、夜出かけるときは自転車使わないか、行きで使ったのを帰り引いて歩くってのが多くなったので、最近はあまり縁のある話ではないですけど、たまーに夜自転車で出かけると、普通に見かけるので、結構肝を冷やす道中になりがちです。


次は、論争起きそうなところいっておきます。

一、イヤホン運転
若者がよくやっていると指摘されるこの問題、実を言うと、俺もイヤホンをしながら自転車乗ることはしょっちゅうです。というか、どうしても長距離運転するときは、ずっと風やエンジン音ばかり聞いていても、正直味気ないんですよね。
このイヤホン運転に関しては、大分ぼろくそ言われていますし、いい印象を持たない方が多いと思いますが、それだけで悪とされる風潮に疑問があります。
まず、イヤホンをつけた運転は法律で規制されているわけではなく、地方の条例によって定められているものです。よって、地域によって扱いに差があることになりますね。

富山県は、イヤホンをつけた運転、携帯電話の中止を明文化したそうです。(と、思ったら、これは北國の記者がよくわからず書いたのか、または後ほど条文が緩和されたのかはわかりませんが、昨年七月十三日の富山県の広報を見るに、以下に書く神奈川や宮城と同じような条文になってました。←リンク先pdfファイル)

一方、俺の地元宮城県はと言うと、安全な運転に必要な音が聞こえない運転には五万円以下の罰金と、ちょっと引っかかる条例文となっています。(平成二十一年度改正の告知)

これ、どういうことかと言うと、同じような条文の神奈川県に、県警察作成の分かり易い解説ページがありました。

そう、結局周囲の交通が分からないことが問題なのであって、イヤホン聞きながらの音楽が、全て悪ってわけではないわけで、神奈川県警の上述のページは、それを明確に記述した例なのです。
最初に俺がぶっちゃけたのも、そこら辺の調査を随分前にしたからであるわけでして。(ちなみに解説ページがなかったら交通課に電話するつもりでした)

イヤホン運転の問題は、周囲の音が聞こえない所なので、まず、カナル型、耳にずぽっと入れるタイプのイヤホンは、危険な可能性が高いです。(俺はインナーイヤー型がお気に入りで電車のような音漏れ気になる場所以外ではこのタイプばっかだから関係ない)逆に骨伝導イヤホンなんかが普及すれば状況変わるんだろうなあ。
また、両耳で高音量で聴いていることが問題なのであって、片耳の場合は、その限りでないということで。
周囲の状況が聞こえないというのはどのラインかと言えば、愛知県警の広報ページによれば、クラクションやサイレンが聞こえないくらい(リンク先pdf)、と言うことですが、個人的には、背後から来る車の走行音が聞こえるくらいに抑えておくと、より安全かと思います。
後述しますが、自転車は車道を走ることが基本ですし、自転車にはバックミラーがないので、故に車が近づいてくる音は非常に重要だと思います。
俺はこれらを総合的に考え、片耳イヤホン、インナーイヤー型でコードは服の内側を通し、かつ背後から来る車の音が聞こえる程度の音量で、音楽、ラジオを楽しんで走行しています。

二、自転車は車道が原則?
これ、ホンット面倒ですよね。何というか、自転車は道路交通法の定義上軽車両な訳でして、そういう意味では“車側”の乗り物です。で、その軽車両は、車道の左側を走るのが原則とされています。
ということは。自転車は本来、車道を走るべきなんですよね。
ならば歩道を走っちゃダメなのかと言えば、これはあくまで原則なので、例外はあります。
1、通行許可の標識のある歩道の通行
2、二重線でない路側帯(点線はOK)の通行
3、安全確保の為のやむをえない歩道の通行

ただ、歩道を走る場合は徐行が大前提となるので、ここは注意が必要です。
ですので、「自転車は車両なんだから車道走れよww」とかいう意見見ても、そんなん車道の広さによって変える話なのであって、原則から出れていない残念な意見だなと思います。
この記事書こうと思ったきっかけの始めの動画は、この「自転車は車道走れ」とか、かといって「車からしたら邪魔」「歩道を引きづって歩け」など、上述の3の“安全確保のためのやむをえない歩道の通行”を無視した意見ばかりで、正直ホントげんなりです。
動画に出ていた標識では、制限速度は時速四十キロメートルなので、基本車に追い抜かれることを前提とする必要のある道路なことが分かりますよね。と言うことは、道路の幅からして、必要に応じて歩道を徐行(もちろん降りて歩いてもいいですけど)するわけですが、歩道と車道の間にフェンスがあり、歩道に車道側から入るのは不可能です。
よって、最初から歩道側に入って徐行するのが、この場合の最適解に思えます。

1.26追記:あ、よく考えたらずっとフェンスがついているから、歩道はいるとしたら、途中から安全の確保の為に歩道入りましたって言うのちょっときついわ。とすると歩道は引っ張ってくしかないね。

最も、坂を下ることを考えると、車道でヒャッホォオーしながら下りたくなっちゃうので、そこら辺は気持ちはわかるんですけどね。その場合は車の邪魔にならないよう最大限の努力をし、なるべく早急に(車に追い抜かれやすい)登り坂を終え、車と並走できる下りに行けるようにすることが必要かと思います。

余談ですが、歩道が縁石で区切られているのに、車道の左側に一本の白線があることってありますよね。
あれは車道外側線と言って、ただの車から見た端っこの目安です。別に自動車があそこの内側に入ってしまっても基本問題もないです。(←と思ったら、判例ではぶれている模様、自転車は関係なさそうですが)最も、わざわざ入ってくるドライバーもいないので、車道外側線の内側が広い道路は、自転車乗る身としては非常にありがたい限りですけれど。

それともう一つ。歩道を通行すると、大体十字路等で段差があり、タイヤが非常に心配になるので、そういった点で、自転車は車道を通行することにメリットがあると言えます。
最も、道路によっては、車道と歩道の境に雨水溝による段差があって、勘弁してくれって思うこともありますが……


あ、あんまり関係ないですけど、自転車にバックミラーとウィンカー(方向指示器)を取り付けたら、もっと安全に運転できるのではないか、と思います。
バックミラーは自転車店に行けば普通においているので、興味のある方はどうぞ。
ウィンカーは教習員に話したら、「面白いけど、コスト掛かるしないだろうねー」と言われました。まあ電気使う必要あるしそれもそうか、電動自転車がデフォルトになれば、将来つくかもしれんけどなあ。
あ、ちょっと話違うけど自動車の動きの予測材料として、ウィンカーは本当に重視しているので、合図を出し忘れたり、曲がり始めた後、直前に出すのはホント勘弁してほしい。

締めに。
俺は免許をとってからと言うもの、自転車を運転する際に注意する所が確実に増えました。
これは道路交通法を学んだから、というよりは、その法の意義を尊重することが自分の身の安全、あるいは社会的立場の安全につながるからという方が大きいかと思います。
左折時の巻き込み確認、右左折時の前方後方確認、ミラー確認、追い越しの時の後ろ確認、これらは、免許をとるために教習所に行った際に学んだことですが、ペーパードライバーになった今でも、非常に大事な要素だと切に感じています。もちろん、他にも大切な要素はいっぱいありますよ。
ただ、皆が皆そんなに交通マナーを尊重しているかと言えばそうじゃないと思います。それ自体は、個人差がありますし(最低限守る努力はして欲しいですが)、俺だってイヤホンで音楽やラジオ聞きたいがために条例の穴を突こうと調べまくる姿勢は、決して褒められた事ではないと思います。
しかし、議論をするなら、まずマナーを理解することから始めないと、立場によってエゴが違う故に、議論にもなりません。スタートラインに立つ努力はして欲しいと感じます。

どうでもいいけど、のりりん買おうかなって思います。
以上ノリで書いた長文でした。

音楽業界について思うこと覚書

俺の音楽業界(特に配信サイトや違法ダウンロードの話)についての過去のエントリーは以下の四つ。

くたばれ音楽業界
がんばれ音楽業界
がんばってるな音楽業界
音楽とどう付き合っていく?

先日、友人と差しで飯を食っていたんですが、途中から音楽の話で盛り上がり、果てはカラオケの印税、そしてアーティストの収入、CD印税と言った話へ変わっていきました。
んまあ、要は、そういった話をしたので、久々に音楽について思うところをまとめておきたいない、と思った次第で今回のエントリーは書いています。

とりあえず今回まとめておきたいのは、

一、音楽の権利者とは
二、音楽のお金の流れ、印税とは
三、違法ダウンロードとは、その問題点
四、音楽を売る側への俺の意見

以上四つとなります。過去のエントリーと重なる部分はありますが、今回はよりまとめの毛色を強くする意味でも、あえて気にせず書いていきます。

一、音楽の権利者とは
音楽ってざっくり言いましたが、具体的にいえば、CDに関わる権利の話です。
CDは、作詞作曲され、アレンジされ、演奏され、歌われ、それが録音され、レコード会社を通じて販売されます。
これらの行程に関わる人々は、
・作詞家
・作曲家
・編曲家
・楽器演奏者
・歌唱者
・レコード会社
とまあこんな所ですよね。
で、上記に上げた人々は、皆権利を持っています。
作詞家、作曲家は著作権、編曲家も著作権を持ちますが、定義上メロディに色づけした二次的なものとされています。楽器演奏者、歌唱者、レコード会社は著作隣接権保有します。
著作権とは、著作物を作った際に自動的に発生する権利で、作った当人か、または譲渡や相続された人が持つ権利となります。
著作隣接権は、著作物を直接作ったわけではなくとも、それが世に出る際に大きく関わった人に付与される権利です。これらは実演家、レコード製作者、放送事業者(+有線放送事業者)がそれぞれ持つ権利となります。

二、音楽のお金の流れ、印税とは
さて、ざっくり権利について説明したところで、お金の話。
基本的に著作権や隣接権を持つ人々は、『勝手に使われない』権利を持っています。作詞家なら勝手に歌詞を使われない権利、レコード会社だったら勝手にレコードを作られない権利、といった感じで。
これらの権利を持つ人は、基本的に『使わせる際に得る対価』を受け取り、お金にするわけですね。
そのお金が、著作権使用料と呼ばれるものであり、通称印税なわけです。
なので、お金が入るのは、CDの場合は一で挙げた全て、カラオケの場合は作詞作曲家、場合によっては編曲家。(編曲はそもそも印税のような、使用される度にお金が入るのではなく、制作過程で発注されたものを受注し、その成功報酬のような形でまとまったお金を払う場合が多い為)
CDの値段はは、これらの印税のほか、ジャケット制作、CDそのものの製造コスト、流通費、それプラス小売に掛かるお金などを考えて決定されるわけですね。
ただ、彼らは一一楽曲やCD音源を使いたい人と交渉をするのではなく、権利管理団体にそういった手続きを委託し、彼らが計算して配分したお金を受け取っています。で、その権利団体の最たる例がJASRACなわけです。よく守銭奴と揶揄される彼らですが、システム自体は合理的で、包括契約によって楽曲が使いやすくなるのもメリットはと思います。ただ、徴収に意欲ありまくりだし、かつピンハネしてるから嫌われているんでしょうけど。ここら辺はホント日本ユニセフ協会と同じ嫌われ方なんじゃないかなあ。
ちなみに、一体どれくらいのお金が流れるか、調べてみようと思ったんですけど、資料見るのだるくてあきらめました。詳しくはJASRACが公開している資料をご参照ください。

三、違法ダウンロードとは、その問題点
いきなり飛んで違法ダウンロードへ。違法ダウンロードとはそもそもなにかと言えば、『違法にアップロードされたコンテンツを、それと知りながらダウンロードすること』を指します。まあぶっちゃけ、違法“ダウンロード”とはいいますが、ダウンロードではなく、録画や録音でも同じことなので、ここはくれぐれも誤解なきように。
そもそも、なんで違法ダウンロードがネットユーザーの間で騒がれているのか。そもそも、インターネット上にあるファイルをダウンロードすることは、著作権法で認められる“私的複製”の範疇と見られてきました。しかし、音楽業界や民放連等が国会に働きかけ、著作権法を、今でいう違法ダウンロードがされにくいように手を打った結果、違法ダウンロードと言う言葉が出来ちゃったわけですね。だって、以前は違法じゃなかったのですから。
また、かつては違法ダウンロードは罰則はなく、そういう意味では刑事罰ではなく民事訴訟のリスクしかなかったわけです。しかし、一昨年十一月より罰則が導入、これにより、違法ダウンロードによって逮捕歴がついてしまうリスクがついたわけですが。ただし、これは有償著作物、つまりCD、DVDといったソフト化されているものや、有料配信されているコンテンツが対象となります。よって、テレビ放送はしたけれどソフト化、有料配信はまだ、という場合は、違法にアップロードされているものをダウンロードしても、権利者と裁判はしてもお巡りさんのターゲットにはならない事になりますね。ま、だからどうだって話ですけど。
まあ、ぶっちゃけ法の抜け穴とかはどうでもいいんです。ここで大事なのが、違法ダウンロードの対象が、音楽、映像であるとこ。書籍や画像は違うんですねこれが。何故そこに違いがあるか。
ここで先述の『隣接権』が関わってきます。レコード会社やテレビ局と違い、出版社は著作隣接権を有しません。著作隣接権には、インターネット上に違法にアップされる際に引っかかる「送信可能化権」が、実演家やレコード製作者、放送事業者全て共通の権利としてあります。しかし、出版社にはこれがなく、送信可能化権を持つ作者に確認し、違法アップロードに対して代理人として取り締まるわけですね。一方、レコード会社やテレビ局は、著作権者に確認することなく、削除依頼をポンポン出す事が出来ます。
で、違法ダウンロードの場合は、著作権著作隣接権の「複製権」の侵害に当たるわけですね。ユーザー視点から言えば、複製権侵害の例外とされていた私的複製に例外を加えたって感じですね。つまり、さっきの流れで行けば、隣接権者は、違法ダウンロードした人間を、著作権者に確認することなく、バンバン訴訟、刑事罰化後では親告することが出来ます。そして、ここがホントに大事。
一つここで確認したいのが、違法ダウンロードの対象は、音楽と映像であったこと、そして要請を音楽、テレビ業界が出していたこと。
腑に落ちないんですよ、ここ。例えば、音楽の場合、作詞家や作曲家、アーティストは「別にモノホンのファンは円盤買うから構わん」と思っていても、レコード会社の意思でバンバン消されるわけで。でもその癖レコード会社はCD売れなくなるのが怖いから、公式無料配信なんてしない場合もあるでしょうし、そもそも有料配信していてもガチガチのコピーガード付だった時代もあるので、何というかまあ、ユーザーにとっては面倒なことこの上ないし、アーティストや著作権者の意向はガン無視である場合が考えられるし、実際あるわけで。
よく、違法ダウンロードの問題として、メールに違法アップロードされたファイルのURLを貼って踏ませるだとか、知らない間に違法ダウンロードさせるようなウィルスが出るかもしれないだとか、どっかの児ポ法騒ぎの時と同じような意見も見かけましたし、よく知らないでダウンロードしている奴も多いって意見も見かけましたが、俺にとっちゃ問題ではあります。が、俺が大前提として問題にしたいのはコンテンツ流通においてレコード会社、テレビ局の力高くなりすぎる危険性”です。レコード会社やテレビ局がユーザーガン無視で売ろうとするなら、これ以上にユーザーにとって不都合なことはないわけですから。
実害にばかり目が行きますが、ダビング10、CPRMなどのようなDRM(Digital Right Management、電子著作権管理、要はコピーガードとかの類)によってじわじわとユーザーに不便になること、それによってコンテンツが不興になること、結果権利者もまき沿いになり業界が失速すること。これが俺は本当に怖いわけですよ。

四、音楽を売る側への俺の意見
最初にリンクした四つのエントリーを見た方はわかると思いますが、音楽配信サイトは、以前と比べ着々と使いやすくなってきました。DRMフリー化により、先述の不都合は大分解けました。これで、購入した人間が閉塞感を感じることは、まずないでしょう。
しかし、まだ問題点はあります。
それはサービスを利用するまでの障壁の除去です。
最初に言っていた友人とこんな会話をしました。
「配信サイトはミーハーしか買わねぇよ」
「確かになぁ。昔はミーハーが買ったけど、今じゃYoutubeとかで聞けちゃうし、まだ配信サイト使うだけましな位だよ」
そう、つまり、俺が以前からライト層(=ミーハー)を取り込むことの重要性を説いていましたが、友人から見ても、CDを買うのはもはやある程度のファンじゃないと敷居が高いと感じているわけですね。
だからこそ大事になるのが、障壁の除去、つまり取っつき易さです。サービスは使いやすくなった、では何が障壁となるか。それは決済方法です。
例えばレコチョクプリペイドカードがセブンイレブンなどで販売されるようになり、ちょっとだけ取っつき易くなりました。しかし、以前書いたように、“そのサービス専用のプリペイドカードは、余程欲しい曲がなければわざわざ買う気が起こらない”という問題点があります。で、ぶっじゃけてしまえば、よっほど欲しい曲なら(金に余裕があれば)CD買う訳ですし、同じ曲買われる点でいえばレコード会社やアーティストにしては変わらないかもしれないものの、配信サイト運営側としては、あんまりうまい話ではないはずです。
解決に手っ取り早いのは電子マネーへの対応です。ビットキャッシュやEdy、欲を言えばスイカ等のプリペイド電子マネー決済に対応することは敷居を下げることに効果があると思います。クレジットカードを持っていればそんな心配はいらないのですが、クレジットカードで買い物するのに抵抗感がある人は今も見かけますし、俺のような学生は持っていないケースが非常に多い。一方、iPhoneでも使っていない限り、または簡単ケータイでも使ってない限り、おサイフケータイ機能がついているので、電子マネーの導入は非常に楽なはず。
つまり、電子マネーの存在の周知と、それに対応することで、より配信サイトを使われる機会を多くできると考えられます。
これは、AmazonMP3やiTunesといった海外企業に対し、moraやレコチョク、music.jp(ListenJapanとサービス統合)といった日本企業の配信サイトが使われるチャンスを作ることにもつながります。AmazonMP3はAmazonギフト、iTunesストアもそれ専用のカードが必要な訳ですから、そこで差をつける事が出来るわけですね。
また、ダウンロード専用ソフトを毎回ダウンロードさせるのも地味にやめてほしい所です。技術的にどうなのかはわかりませんが、出来るだけブラウザでダウンロードボタンを押しただけで済むような仕様の方が、正直ありがたい限りです。容量とらないとわかっていても、同じようなソフトが二つも三つも入るのはあまり気分が良くないので。

ただ、逆に「すげー!」って思ったところもあります。それはハイレゾ音源”の配信です。ハイレゾ音源とは、波形情報である音楽をデジタルデータとして保存する際、サンプリング、量子化と言った、電子化する際の、なんつーんだろ、処理があります。ハイレゾハイレゾリューションの略で、高解像度を意味します。
分かり易い例でいうと、スキャナを考えてもらえればと思います。スキャナの読み込み解像度が低いと、拡大したときに粗く見えますよね。でも、高解像度だとより滑らかできめ細かい。
音楽もそれと同じような事がいえるわけです。ハイレゾ音源は、要は取り込むときにより解像度が高い、そういうことです。
これ、どれくらい高いかと言えば、CD音源より高いというのだからマジで驚き。ハイレゾを謳っていれば、大抵はCDの三倍の容量を持つといいます。(CDが44.1kHzで16bit、ハイレゾが44.1kHz以上、24bit)
いやそもそも、CDよりも音質がいいなんて、もう、それこそ配信サイトだからできること!(もっと言えばそれを実現させるネットインフラが整備されていること)
しかも、ほかの楽曲と同じように一曲当たり二百五十円程で売られているんですから、もう、これは是非とも武器にしていって欲しいと思います。調べてみると、サウンドトラックの曲でハイレゾ音源があったりもして、これはファンにはたまらない内容なんじゃないかなと思います。
今の所俺が欲しいと思うものはないですが、俺の好きなアーティストや作曲家の曲があれば、手が伸びちゃうと思います。耳コピDTM始めてから、無駄にイヤホンに拘ったりする音質厨的なあれになってきたので仕方ないね。
ちなみに、ハイレゾ配信しているのは、今の所メジャーな配信サイトではmoramusic.jpだけのようなので、先述のように是非ともAmazonMP3やiTunesに負けずにシェアを拡大して欲しい所です。(ちなみにオンキョーの運営する音楽配信サイト、e-onkyo真っ先にハイレゾに取り組んだようですね。俺今日まで存在知りませんでした。)

さて、大分長々と書いてしまいましたが、俺が言いたいのは結局、配信サイトはせっかく武器を持っているんだから、それを活かせる土台を作り、CDが売れない時代でも音楽業界が活性化するために一役買って欲しいと言うことです。その一環として、俺が利用しやすいサービスになるはずですしね!全員ハッピーだよ!
そういう訳でがんばれ音楽業界。
がんばれ音楽業界。