データで見るフラゲ情報の拡散ってやっぱりよくないよねって話

こんばんは。

まずは前回までのあらすじ。
Vジャンプフラゲ情報によるデジモンアドベンチャー:の話に端を発し、フラゲの情報拡散って問題あるよねってのを法的問題、メディアリテラシーの問題、モラルの問題の三点でお送りしました。

しかし、ぶっちゃけこれくらいのことは俺が言うまでもなく知ってるわって方が多いと思うので、そういった方には釈迦に説法だったかなとも思っておりまして。

 

俺があんな記事を書いたのも理由があったんですよ。

情報拡散の流れやその拡散による影響力を考えていくと、結構シャレになってなくない?と思えたので、やべえよ光子郎!となってつらつらと書いたわけなんです。


まずは参考に、17日から23日にかけて、「デジモン」を含み、かつ「新作」または「アニメ」を含むツイートを抽出し、三時間ごとにツイート数を集計したものを時系列で折れ線グラフにまとめたこちらのグラフをご覧ください。

 

グラフは19日の昼間と21日にピークを迎えています

17~23日にかけての「デジモン 新作ORアニメ」でのツイート検索を基にしたツイート数の推移

見ての通りでかい山がボンボンと二回できていますね。

次に、時系列を整理します。

まず17日の早朝からネットではバレ情報が回り始めます。

最初はバレ情報専門のブログなんかで出回っていたようですが、その日のうちにゴミクズクソアフィブログ(何を指すかは前のエントリー参照)が記事にしています。

しかしまあ、幸か不幸か、ツイート数はちょっと増えたぐらいで、そこまでバズるって感じはなかったんですよ。

しかし、18日の夜になると、VJのスキャン画像がツイッターでも回るようになってきます。これ自体もそこまで影響ない、と思われていたのですが。

19日の朝に異変が起こります。

鬼太郎の終了についても言及して件のスキャン画像が貼られたツイートが、丁度ニチアサという時間帯もあり、ものっそい勢いでバズります。(記事書いてる現在4万ふぁぼ、3万RT)
この伸びの勢いたるや凄まじいものがあり、バズったツイートに自動リプライするTwTimezのリプライを見ると、時速1,920RT、と正午直前にあります。

19日の午後にはツイート数は跳ね上がり、ついにはトレンド入りします

そしてトレンド入りしたことでまたしてもまとめブログにまとめられたりしながら拡散していくと。
そして、21日の午前、公式のプレスリリースがされることにより、ツイート数は再び大きく伸びます。またしても午後にはトレンド入り

 

ざっくりとこういった経緯になります。

グラフを見れば一目瞭然なのですが、フラゲ情報によってトレンド入りした際、集計データで言えばツイート数の山はプレスリリース後とほぼ同等(今回の集計条件では山の高さはネタバレ時の方が少しでかかったりする)なわけですよ。

 

これをどう受け止めるか。

前のエントリーで書いた、企業の広報の効果を潰してしまうこと鑑みないモラルのない情報の拡散には、やはり俺は疑問符をつけたくなるのです。

特に、ことツイッターに関しては、バズったのは個人ユーザーのツイートであり、まとめサイト等が大きな影響があるという話ではなく、ツイッターユーザー一人一人の拡散が積み重なって一気にトレンドに上るに至ったことがよくわかります。

たらればの話をしても仕方ないですが、フラゲネタがあそこまで広がらなければ、このグラフの形はもうちょっと別なものになっていたことは想像に難くありません。

気軽なふぁぼが、RTが、時にはハレーションやサイバーカスケードにつながり、被害を与えることは大いにあり得ます。

改めて、フラゲ情報を拡散していくことの意味を考えてみませんか。

 

余談

フラゲ情報かどうかの判断ができないってことは往々にしてあると思います。

そんなときまずやってほしいのは、ヤフーやグーグルでのニュース検索。

プレスリリースされた情報だったら、正規のニュースサイトがちゃんと報じているはずですから、検索で一発ヒットですよ。

また、画像が添付されていたら、その画像をグーグルの画像検索にかけてください。

画像をどういう人が貼りつけたか、どういうところが出どころか、なんとなーくわかるので参考になると思います。

 

参考までに

集計方法は、クローム拡張機能のついすぽを利用してツイート検索の結果をCSVファイルにしてダウンロード(なおついすぽは現在ツイッターにログインしていない状態の検索結果でしか利用できなかった)し、表計算ソフトで一覧し、COUNTIFSで条件に三時間ごと区切りで集計し、グラフにまとめました。

また記事中にもリンクしたjptrendでトレンドに入ったタイミングの把握、TwiGatenでツイッターの画像検索、グーグル画像検索で画像の増えていく様子を確認しました。

なお、バレサイトや嫌いなアフィブログのPVに死んでも貢献したくなかったので、WaybackMachineとグーグルキャッシュを利用しました。
またグーグル検索の期間指定もこういった過去の情報に絞り込みたい検索に有効です。

以上ご参考までに。

フラゲ情報の拡散は何が問題なのか〜fromデジモンアドベンチャー:情報解禁〜

ご無沙汰しております。謹賀新年今年もよろしく。まだ一月だしこの挨拶でセーフでしょ。

さて、デジモンアドベンチャー:の製作、放送日時等の情報が発表されました。
俺はVジャンプを買ってないもので、情報そのものはシネマトゥデイやナタリーなんかでチェックしました。

でもですね、Google Chromeが優秀過ぎて、これらの記事を見る前に、新作アニメがやるってことは知っちゃったんですよねえ。
Google ChromeAndroid版(iOSの確認ができないだけで多分リンゴにもある)は、オススメ記事と言って、検索履歴や閲覧履歴を基に、ユーザーの関心の有りそうなニュース記事をせっせと持ってきてくれる機能があります。
自分でフィードリーダーRSSを登録する能動的なものと違い、ある種近未来的な受動的デイリーミーであり、俺は結構この機能を重宝しています。
ボヘミアン・ラプソディ見たあと、今日に至るまでQueenの記事が提示されてるし、ここ最近はもっぱらスターウォーズこの世界の片隅に
で、そんな感じで俺の趣味思考興味関心を分析し先回りするように記事を提示してくるこのオススメ記事機能で、まーんまと新作アニメがやるって言うネタを、タイトルだけでも掴まされてしまったわけですよ。
ここまで来るとマジでやり過ぎだよ。俺はそこまで求めてない。

そんな経緯で結構ピキッとは来てたのですが、タイムラインではより過熱したフラゲのネタバレ論争がなされていたので、一気に素面になりました。

素面なったついでに、一体何でフラゲのネタバレが駄目なのかって話を整理していきます。

法的問題(著作権侵害

兎にも角にもネットの法律違反といえばこれ。
フラゲのネタバレに本誌の記事のスキャンデータが伴う場合、確実に著作権侵害になります。
著作権法に多少詳しい方なら、引用要件満たせばオッケーじゃない?ってツッコミがあるかも知れませんが、そうも行きません。
あくまで未公開の著作物の場合、それらを公開前(この場合は発売日前)に公開する行為は、著作者人格権の一つ、公表権の侵害にあたります。
加えて、そもそも引用って規定の中で「公表された」ってちゃんと書いてるから、こればっかしはどんなトンチ捻っても厳然たる事実としてアウト。
引用要件を満たさないので複製権、公衆送信権の侵害にも該当。
清々しいまでの侵害行為ですね。まっくろくろすけですわ。
で、ここまでは情報アップ者の話でしたが、加えて、(本人の認識としては二次的に)それら掲載されたサイトを見た人間が画像データを保存し、SNS等で画像つきでつぶやいた場合を想像してください。当然、これも侵害行為に当たるわけです。

メディアリテラシーの問題

次に掲げたいのが、メディアリテラシーです。
俺はインターネットを利用するに当たり、デマがとにかく嫌いで仕方ないのですが、それ故、常々メディアリテラシーの重要性を噛み締めてます。
今回の件がメディアリテラシー的にどうなのかから考えましょう。
まず情報の出処と拡散の経緯。
フラゲ情報とされるものがまず匿名掲示板に掲載、ネタバレまとめサイトに掲載、ツイッターでそれらに言及、更にはアップされてた画像を貼り付けツイートするやつ多数、そしてそれらが小さな火をつけ、ゴミクズクソアフィブログ(この場合、はちま、刃、やらおんの総称です)がまとめて更に情報が拡散、ついには本来発表予定だったVジャンプの発売日前、19日にトレンド入りするという流れ。
これを受け、タイムラインは荒れに荒れまくっていた訳ですが、そりゃ荒れますわね。
俺が指摘したいメディアリテラシーの問題としては、検証可能性の低い情報は流布するべきではない、という点です。
ウィキペディアで見るワードトップ5に入りそうな単語、「検証可能性」ですが、要はその情報が何処にあるか分かり、実際に閲覧することでネタ元が担保されてるよねって検証できるかどうかってことで。
今回のフラゲ画像は結果としてマジネタではありましたが、発表されるまでは紛れもなく検証可能性が低い情報だったと言えます。
検証可能性が低いと何がいけないかと言えば、その情報が誤りやデマや創作であっても誰も気づけないことにあります。
つまり、検証可能性が低い情報の拡散と言うのは、それだけ誤った情報が蔓延する可能性につながるのです。
災害時のことを思い出してください。
ありがちなネタですが、自身や身近な人物の体験談として、やれ外国人窃盗団だの火事場泥棒みたいな話、テンプレのように出るじゃないですか。
この手のネタは検証可能性が低く、報道機関が取材し裏取りしたり、警察の発表がない限り、真偽判断ができないわけです。
いわば眉唾なネタなわけですよ。それを話題にするなとまではいいませんが、せっせせっせと拡散するのはあまりお行儀がいいとは言えない。
俺はこう言う眉唾のネタが自分の可視範囲に入る度、9年前の震災時のタイムラインやチェーンメールを思い出します。
検証可能性の低い情報を拡散することがどんなに滑稽で、時にはどんな迷惑をかけてしまうか、今一度想像してもらいたいところです。
そして、その観点で今回の情報の拡散の流れを見ると、薄ら寒いものを感じてきませんか。

企業の広報の効果を潰すモラルの問題

一言でいうと、てめえの血は何色だ、というお話で。
そもそも雑誌で初公開ってのがこのご時世にマッチしてるかどうかは議論の余地が大いにありますが、それをたてにフラゲネタを堂々とぶちまけることを是とすることは全く別な話です。
企業のプレスリリースは、水面下で報道機関なりニュースサイトに情報を渡して、指定した日にドッカンと打ち上げる、いわば綿密な計画をした打ち上げ花火大会みたいなものなんですよ。
それを脇から茶々入れて滅茶苦茶にするのは、褒められた行いではないのは自明の理だと思います。

終わりに

ちなみについっぷるとれんどに登録されてるフォロワー600程の一般ユーザーのツイートを参照すると、書いた時点で三万リツイートですって。
今回の問題三点、自分は影響力のないアカウントだから関係ない、とか思ってるとしたら、あなたは大きな勘違いをしています。
鍵アカならまだその免罪符をギリ使えなくはないでしょうが、公開アカウントなら、いつどんなときにどんなきっかけでバズるかわからないものなんですよ。
友人の飼っている猫の画像が急にバズったりしたこともありました。
また、俺はパクツイかどうかチェックする為に、拡散されてるツイートの発言者やつぶやいたクライアントサービスをしばしばチェックするのですが、ホントーに普段は普通の使い方してる普通のアカウントがいきなりバズってることも多々あります。
墓荒らしのように昔のツイートが掘り返される事だってなくもない。インターネットのアーカイブ性と公開性というのは、そういうものなんです。

また、こう言った望ましくない拡散は今後も起こり得ることでしょう。
そういったとき、検証可能性がある情報なのか、拡散していい情報なのかを一考してもらって、歯止めを掛けていくことも重要です。
ネットを楽しく使うためにも、頭の片隅にでも入れていただければ幸いです。

引っ越してきました

メールボックスに届くメールで早く引っ越せとヤフーに脅されてたものの、ギリギリ崖の上をゆくようなタイミングでようやく移ってきました。

デジモンと言う俺の趣味を核に書いてきたつもりのブログでしたが、アプモンも追えてないしなあ。
唯一追えてるのは上映映画館が三キロ圏内と言う事情も重なりtri.くらいか。それでも感想記事は書いてねえけど。
ゲームもデジモンに限らずほぼ手を付けてません。(ソフトはある)唯一起動したのはワンダースワンくらいなものです。
休日はひたすら漫画アプリで漫画を読むか、VRゴーグルでアニメや映画見てます。サブスク万歳。

ここ最近部屋を片付ける機会が何度かあったのですが、本棚には相変わらずデジモン専用スペースが確保されていて、いろんな縁で買ったり頂いたりした同人誌なんかで更新され続けてるので、なんだかんだゆるく続く趣味だなあと思います。
俺は石を投げることにも疲れているのもあって、このままだらだらとぬるま湯でいこうと思います。
次の投稿はいつになるかな。

著作権侵害が発生、権利行使はどう行われる?

さて、ペンデュラムのアートブックに掲載されている画像に著作権侵害が発生しているのでは、とファンから指摘があり、3週間が経ちました。
前回のエントリーでは、問題の起こったであろう経緯と、法的にどう問題がありリスクになるのか、そして問題発生を今後しないための対策をまとめました。
そして文中で何度も書いていた通り、”指摘を適切にし、公式にも適切な対応をしてもらう”が目的でありました。

しかし今現在、公式から適切な対応はなされているとは判断できない状態が続いています。
デジモンウェブの公式ツイッターの稼働が停止しているため、なおのこと、情報が不足していることも含めて、不安が大きくなっているように思います。

前回、対応についてはここで書くべきではないと判断し、割愛しましたが、ここまで問題が停滞により長期化している今、少しでも整理できる部分を整理した方がいいように思えます。故にまた長ったらしい文章をだらだらと書かせていただこうと思います。

公式はどんな対応が可能だったのか

俺が問い合わせたのは問題が発覚した十一月二十三日(金)の八日後、十二月一日(土曜)になります。
しかし、俺以外にもそしてより早く問い合わせた方も多々いらっしゃると思います。
また、公式側がツイッターでのエゴサーチなりなんなりを行い、二十三日時点で著作権侵害が指摘されていることを把握していた可能性があります。
加えて、デジモンウェブの公式ツイッターは、三十日のデジモンウェブ図鑑更新の告知(このツイートは自動投稿クライアント経由であることを確認済み)以外は二十二日を最後に更新を途絶えています。
故に、まずは早ければ二十三日(金、祝日)、遅くても二十六日(月曜日、担当部署営業日と想定)には事態の把握を大なり小なり把握していた、という仮定の基でお話します。
では、公式は事態を把握し、どんな対応が望ましかったのでしょうか。

まず、真っ先にするべきは権利者への事情説明と謝罪、そして今後の対応についての協議の開始です。
これは製品開発部署というよりかは、総務部や法務部を通じての話になりますから、部署単位というよりは会社全体の動き(ある程度大きな部署だとその中にまた法務総務担当がいる可能性もあるけれど)になると想像します。

次に、権利者との話がまとまったら、それに基づいてアナウンスをする必要があります。
ダメージが大きい場合ケースでは回収になりますし、そうでない場合は謝罪文と出典元の掲載だけで済む話になるかもしれない。
そこそこダメージを追う場合は、出典元を書いたシールを正誤表のように配布する、なんて場合もあるかもしれません。
しかし、ここに関してはどのような話し合いになるかはぶっちゃけ推測したところで、可能性がどれくらい、と論じることはできないし、無意味です。(故に前回も割愛したわけですが)

対応が進んでいるかはブラックボックスのまま時間は過ぎる

ファンとしては、大なり小なり気を揉むという方が多い事でしょう。
公式サイドが著作権侵害、やはりここだけ取り出すとインパクトが悪い方にでかすぎるわけですし。(インパクトに引っ張られないよう前回企業等における著作権意識というか風土の問題としてまとめたつもりではありますが)
気を揉む方の中でも、今後の対応次第ではないかと冷静にことを受け止めている方も多々いらっしゃると思いますが、その対応に関しても全く情報が入ってこないと来る。こりゃあ参った。

対応されなかった場合はどうなるのか

ここが今回一番書きたかった肝。
とにかくやべーよ、駄目だよ、と不安感と正義感からくる義憤で発言されている方がちらほらみられる中、そもそもどういうリスクがあるのかって理解されての発言なのか疑わしいようなものも含まれるので、整理したいと思います。

著作権法の構造と運用を知る
では、この問題の核である著作権とそれを定義する著作権法とは何なのか、すごくざっくりとお話していきます。
著作権とは、著作物を作った人間や、その人間から権利を譲渡された人間、創作に関わった人間がが持つ権利のことをまとめて指します。知的財産権の一種ですね。
著作物とは、思想や心情を表現した創作物のことで、美術品なり小説なりマンガなり音楽なりが身近な例ではないでしょうか。
著作権は内容を三つに大別できます。
著作者人格権、公表や名前の表示の有無やその仕方、勝手に作品をいじられないといった権利です。専一性、つまり譲渡や相続はされません。
著作財産権、コピーやアップロード、レンタルや演奏や上映といった利用をする権利。譲渡や相続がされる場合があります。
著作隣接権、放送事業者やらレコード会社やら演奏者やら演者など、著作物を広めることに一躍買っている方々が持つ権利。財産権と人格権に当たるものがある。今回はあんま関係ない。

著作権法で定義されている権利は大体こんな感じ。
押さえておきたいポイントは、著作権法の柱はこうして「作者や関係者はこういう権利を持っています」と書かれています。
つまり、その権利は作者が独占している権利であって(知財の産業分野の特許なんかもまさにそうですが)、その権利で規定されている行為を権利を持たないものが勝手に行うと権利侵害になる、こういう筋立なのですね。

実際の侵害内容はどうなるか
著作権侵害と巷では声高に言われておりますが、著作権と言うのは権利の種類が本当に大変多くありまして、大別しただけでも三種類あるって話はしましたが、著作者人格権で三つ、著作財産権で十一つ権利が定められています。
著作者人格権は、
第十八条 (公表権)
第十九条 (氏名表示権)
第二十条 (同一性保持権)

著作財産権は、
第二十一条 (複製権)
第二十二条 (上演権及び演奏権)
第二十二条の二 (上映権)
第二十三条 (公衆送信権等)
第二十四条 (口述権)
第二十五条 (展示権)
第二十六条 (頒布権)
第二十六条の二 (譲渡権)
第二十六条の三 (貸与権
第二十七条 (翻訳権、翻案権等)
第二十八条 (二次的著作物の利用に関する原著作者の権利)

で、件の企画書で問題とされている権利侵害は二か所あります。

一か所目、『進化!』の煽りとともに掲載されているシャウトモンX4Kの画像。
個人製作のガレージキットを、製作者が撮影したもの。
影や尻尾が削られている。
侵害している権利:複製権、同一性保持権、氏名表示権
権利者:株式会社バンダイ(原著作者として)、ガーレジキット製作者

二か所目、『20th武器型Armsデジモン登場!』の煽りと共にあるシルエット画像
グッドスマイルカンパニー製作の『ねんどろいど キャプテンアメリカ』の製作決定報告の際の画像。黒塗りシルエットに加工されている。(シルエットに加工しても、厳密な判断では権利侵害に該当する)
侵害している権利:複製権、同一性保持権、氏名表示権
権利者:MARVEL(原著作者として)、グッドスマイルカンパニー


著作権侵害を行ったものへの権利者の権利行使および罰則

さて、侵害内容を整理したところで、権利侵害したらどうなるのかを整理します。既に著作権法が刑法でも民法でもないというお話をしましたが、著作権法では、権利侵害に対して権利者が民事訴訟で請求できることや、刑事訴訟を行えることが定められています。また、権利侵害の発生に伴い、民法上の規定や刑法上の規定も一部鑑みることになります。ただし、民事訴訟はそもそも権利者が起こすものですし、刑事訴訟もまた、著作権法においては一部の例外を除き、権利者の告訴がないと公訴がなされない(いわゆる親告罪)ということになっております。
では、訴訟でどのような請求や罰則がなされるのかをまとめていきます。

民事訴訟
差止請求
侵害している現状を止めろ、あるいは予防しろって話。違法アップロードだったら削除しろ、DVDに映像中に侵害があれば発売中止や回収しろってことになります。今回は受注生産の書籍なので、差止請求をされた場合は回収することも想定されます。権利者が全ての権利侵害に対して請求可能。

損害賠償請求
権利侵害によって損した分を保証しろって話。有償なものが無料でばらまかれていたりとかしたら商売あがったりになるので、そこで損した分もらわないとって話。今回の件で損害賠償が発生するかどうかは、正直画像使用許諾の際にロイヤルティーとっていたら、位しか俺の頭では想像できません。

不当利益返還請求
権利侵害行為によって稼いだお金を返せって話。例えば有償著作物をアフィリエイトブログに違法にアップしてPV集めながら金稼いでいたら、そこで稼いだ分は返そうねって話。
別に侵害した画像が目玉で稼いでいたわけではなく、元々受注生産なため、ここでも大きな額が発生する想像は俺の頭ではできない。

名誉回復等の措置
権利侵害によって名誉を傷つけられたり不当な評価を被ったら、侵害したものに名誉回復させられるって話。自分の描いたイラストを勝手に別人が自作の絵ですとか、もっと身近な例だとパクツイとかそういうので、著作者人格権や隣接権の一部である実演家人格権が対象。
今回のケースだと、出典元をちゃんと明記した報告やら、やっぱ正誤表的なシールなりがその対応になるのかなと。あと謝罪。

刑事訴訟
侵害内容と侵害したのが法人か否かによって罰則内容が変わります。
今回は、
複製権侵害→法人には三億円以下の罰金、法人内の侵害行為実行者には十年以下の懲役または一千万円以下の罰金著作権法第百十九条第一項、第百二十四条第一項第一号)
同一性保持権→法人、法人内の侵害行為実行者いずれにも、五年以下の懲役または五百万円以下の罰金著作権法第百十九条第二項第一号、第百二十四条第一項第二号)
氏名表示権→法人、法人内の侵害行為実行者いずれにも、五年以下の懲役または五百万円以下の罰金著作権法第百十九条第二項第一号、第百二十四条第一項第二号)
となります。
ただし、刑事罰の場合、刑法第三十八条により、その故意性の有無によって処罰がなされない、または減刑される場合がありますので、前回まとめたように、故意性を認めるのは難しいあたり、実際刑事告訴がなされても、上記の罰則がフルスペックで来ることはかなり考えづらいと思います。

権利行使の重さと可能性の大きさをどう評価するか

さて、権利行使による民事、刑事の訴訟でどうなるかまとめてきました。
各項目のものでデジモン公式側にダメージがあるのは、民事訴訟での差止請求によるアートブックの回収と刑事訴訟による罰則の適用になると思います。
損害賠償や不当利益返還請求でも額が大きくなる可能性は考えづらく、名誉回復等の措置は、元より訴訟が起ころうと起こっていなかろうとやるべきことです。

ただ、民事訴訟するにしたって訴訟は時間もお金も使います。
刑事訴訟に関しても、そもそも刑事罰の適用が難しいと判断されるような事案だと不起訴処分になる可能性もあります。
それにそもそも、慣例として訴訟前に権利者が権利侵害者に警告をするわけですし。
最初の方で言い忘れましたけど、日本の著作権法って軽微な(今回のが軽微なものといいたいわけじゃない)侵害は、訴訟を起こす方が面倒くさいから見過ごしてしまう、いわゆる権利侵害は起こっているのに権利者が権利行使しない”グレー状態”が多いんですよ。
もちろん社会的立場のある法人が、しかもキャラクタービジネスする会社が、侵害行為をしているのは大変な問題ではあるわけですが。

実際公式はどう対応しているのか。

全く動いていない公式に大して不安が募りますよね。そんな不安を解消するために、人間ってやつはつい想像して納得しようとしてしまうもんなんですが、現状から想像されるもんは俺の頭では以下のものかなと。

1、公式が無視を貫いている
問い合わせはどこ吹く風、というパターン。
デジモン公式自らが権利者に連絡を取った場合に謝罪文の掲載、回収に至ると想定しているとします。
そして、権利者が権利行使により民事訴訟前に権利者から警告が来る、刑事訴訟のリスクは低い、と公式がリスク評価をしている、とします。
その場合、動いても動かなくても結果は同じであり、動かないで何も起こらなければそれが一番、と考えている場合は、何も対応しない、がそれなりの説得力を持ってしまうことになります。
ただし、これは既にお問い合わせがなされているのがツイッターで指摘され、キャラクタービジネスを行う会社としてはあまりにも意識が低すぎるので、このパターンは考えたくないです。

2.公式が社内での対応をまとめきれていない
まず事態の把握をどこまでできているのか、把握した上でどう対応すればいいか判断できているのか、これがまず社内でなされていない可能性です。
ぶっちゃけこれも想像したくないですけれど、権利侵害するあたり、著作権法に関する認識って甘いよう思えてならないので、そういう状態で権利侵害って言われても、混乱して何をどうすりゃいいかってとこで詰まってる可能性もあるなあと。
また、社内でどこまで情報共有が出来ているのかが怪しいものに思えます。
俺が仮に法務部なり知財管理部にいる人間で、今回の事態を把握した場合、なるたけ権利者に角が立たないような経緯説明をし、温和な形での和解を目指すよう思えます。それがなされていないってことは、社内でまだ情報共有できてなくて混乱している可能性もあると思います。

3.水面下で行動はしている
一番こうあって欲しい説。ただ、ガレージキット製作者は俺が見える範囲では公式から何か連絡があった様子はないので、ちょっとここもわからない。
ねんどろいどのシルエットに関しては、俺個人では得られる情報はなし。問い合わせしたって、「確認します、ご報告ありがとうございます」のテンプレが返ってきそうだしなあ。
グッドスマイルカンパニー通じて話をしていることだけでも祈るばかりです。

俺個人が望むこと

ぶっちゃけ、キャラクタービジネスをやる会社としてお行儀の悪いのは間違いないんですが、実際の損害であるとか故意性や悪質性を考えた時、重大かって意味ではちょっと首をかしげる事案なので、権利者に話を通せば「めんどくせーから不問で」とかにもなる可能性が十分あると思うんですよ。
だから、デジモン公式サイドには一にも二にもまず権利者に連絡を取って経緯説明と謝罪をして、早い段階で問題の解消に取り組んでもらいたい、そしてできるなら解消後にお問い合わせへの返答という形でいいから、問い合わせた人間にのみでもいいから、その報告が欲しい。キャラクタービジネスやる会社として、仮に問題解消しても大っぴらに「ミスしてましたさーせん!でも許してもらえました!」とか言いづらいってのもあるだろうし。

あとファンの言動と動きについて。カップ焼きそばに虫が混入していたのを画像アップして炎上に発展した事例が頭をよぎりました。
いいじゃん、別に燃やす方向に行かなくても。問い合わせて、それでも返答来なくてじれているってならわかるんですけど、俺の観測できる範囲では初動から烈火の如く腹を立てていらっしゃる方がいらっしゃったわけで。
ここまでつらつらつらつらとホンットーにめんどくせーと思いながらまとめてきたわけですが、著作権法ってマジ面倒くさいんですよ。だから著作権法の侵害一つとっても、なんでもかんでも正義の剣みたいにふるうもんじゃねえんすよ。
著作権法刑事罰が規定された法律なわけですが、法体系としては刑法やら行政法やらの”公法”ではなく、民法や商法などと同じ”私法”に入るわけで、当事者間の話し合い、示談による解決を中心にしたっていいんですよ。
欲しい対応がなされず焦れる気持ちはよくわかるからこそ、怒りの発露をしたって仕方がないので、情報共有をしてちょっとでもいい風向きになれればいいなと思います。今回はこうしてつらつらつらつらと書いた理由はそれです。
あともし公式サイドの方がこれを見ていたら、ちょっとでも望む対応に近づいてもらえればと思います。

ビジネス現場におけるネット画像使用の法的リスク、望ましい方法

お久しぶりです。
ペンデュラム20thのアートブックが俺のタイムラインで大層話題を集めています。
というのも、巻末の座談会パートに掲載された、ペンデュラム20thバージョンの企画書に、個人の作成した立体物の写真(個人の~は立体物にも写真にも掛かります)が、まんま使用されていたため、公式が無断転載を行っている図式になっていたためです。あまり穏やかではない、かつ褒められたものではない理由なのがなんとも言えない。

しかし、公式が無断転載、この言葉が若干インパクトが強すぎるのです。大げさと言うつもりはないですが、そこから公式のデジモンの展開のやる気のなさ、スタッフへのバッシングの論拠と、所謂”石を投げる理由”として用いられるのには、俺は違和感があります。
違和感の理由を突き詰めると、以前クロンデジゾイドの件でも話したように、「どんな会社でもヒューマンエラーは起こり得る」が頭に有る故であります。もちろんミスがない、誰にも迷惑をかけないのが一番ですが、担当部署、チームなど、実際の仕事を担う人々の環境次第では、ミスをしないよう徹底するのには無理があることも想像に難くないため、これを論拠に”やる気”にまで言及して悲観しバッシングをするのは、やっぱり違うと思うのです。
著作権法に関する遵法意識がキャラクタービジネスをする企業が弱いならば即ちやる気がない、というのならば、ケースこそ違うものの、ハイスコアガールの製作に関わった人たちがやる気がないってなるわけですよ。断じて違うでしょうよ。(なお、ハイスコアガールの一件は訴訟取り下げのため裁判所は侵害の有無を判断していないことに注意)

それに、この手のトラブルは実は中小規模の会社や、地方行政の資料では、実は珍しくない問題に俺は思えてならないため、ダメなものはダメであるという大前提の元、もう何言われても仕方のないサンドバッグに甘んじるべきと判断するのは、やはり早計に思えるのです。

なんでそんなジャッジングになるのか、仮定をした上で、何がアウトで、どうすればセーフだったか、一つ一つ整理していきます。

一、企画書制作段階での無断使用

ぶっちゃけ、なんで登場していないシャウトモンX4の画像が使わているかってのは本旨ではありません。一応言及しておくと、合体、進化、というワードからデジクロスを連想させて画像を引っ張ってきたってのは想像に難くない。
で、このネットから画像を引っ張るという行為、多くの場合はこの手の”会社の”資料に使うのはまずご法度です。何故かといえば、著作権法の複製権の権利制限(=無許可で使ってもオッケーなライン)は、私的使用のための複製や、教育目的の使用、分離が難しい映り込みなどに限定されているためです。
ですが、この遵法意識は残念ながら広く認知はされておりません。
お勤め人が資料を作る際、内部で作る資料にコンプラ意識が薄くなる、社会に出られている方ならギクリとする方も多いはず。
例えば、適切な使われ方をしない限り、会社内で新聞の記事のコピーを回すことだって本来アウトなんですよ。著作権法っていうのはそういう次元の話で厳しいわけですが、いやそれ守ってるん?ってレベルの話はよくあるわけで。
実際、自治体の資料でネット由来の画像を使って著作権違反になっているケースが散見されているとの報道もあり、この問題は実は根が深い社会の認識不足の、氷山の一角でもあるのです。
企業だからしっかりしているだろうって印象ですが、企業にお勤めだろうと構成要素の最小単位は所詮同じ人間なんですよ。
よく有る話だからと擁護するつもりはないですが、少なくとも無断転載だから会社としてダメ、っていう理屈でいうと、もちろんダメはダメだが、これは現在の著作権にまつわる社会風土としてダメなので、まああり得るだろうなあというのが正直なところ。
もちろん、キャラクタービジネスをやる会社である以上、この手のミスはイメージの失墜に繋がりますが、会社としての対応が徹底されてないケースってのはまああり得るのかなあと。

本来なら、権利上許諾が必要な資料をどうしても使う場合は、出典を明記の上、引用した箇所が引用とはっきりわかる(主文と引用箇所が明確に判断できる)よう記述すれば、引用規定で法的な問題なく利用できます。たとえ会社で使う資料でも。じゃねえとレポートや論文なんて書けねえんだよ。

引用規定を使わなかったのは、前述の通り遵法意識が社内資料だとなあなあになっていた可能性があると思いますが、もしかしたら画像の出典元をよく確認せず、バンダイが自由に使用できる(権利を全て自社の管轄の)コンテンツと勘違いをしていた可能性もあります。いや、でもそれだったら普通に自社の素材ライブラリとかから引っ張りゃいいのですが、そこは素材ライブラリがしっかり作られていないか、やはり遵法意識の問題か。

二、アートブック掲載時の校閲

この問題がややこしいのは、企画書に書かれたアメコミキャラの製品が黒のシルエットにされていることで、一応は世に出す際のチェックが入っていたことを明示していることにあります。
つまり、一の段階での権利侵害を修正できるチャンス(というか世に出す上では先述のような「内々の資料だからなあなあだった」が言い訳にできない)だったにも関わらず、機会を逃してしまいます。
アメコミキャラをシルエットに修正したのが編集側からの提案だった可能性と、資料提供側だった可能性、どちらもありますが、少なくとも、そのどちらもX4の画像についてはスルーしてしまった。
とは言え編集側にX4の画像に気づけ、というのもやや酷な話にも思えます(デジモンの版権元から来た資料でデジモンの画像が載っていて、それが権利侵害の可能性を考えるのはやや難しい)。
かと言って資料を提供した側が、資料製作者と同一でない場合、どこから画像引っ張ってきたかなんてわからないわけですから、ここで気づくのもまた難しい。
で、資料作成者が仮に資料を渡したとして、先に述べたとおり遵法意識は恐らく甘い。

これどっかに詳しい人いないと、そのまま通る可能性、高くないっすか。

チャンスは間違いなくあったはずですが、そこにこの段階で気づくのは、掲載の際の資料のやり取りを想像すると、結構厳しいものがあったのではないか、そんな風に思えます。

三、今後の対応

何故か俺が「仕方なかったんだから許してやれよ」みたいな言い訳をする空気を自分で作ってしまいましたが、言いたいことはそういうことではないのです。
ミスをしてしまっても不思議ではないのかなあと言う想像を共有することで、無断転載しているんだからすなわち大変けしからん、デジモン公式はもうダメだ、やる気がねえ、という思考回路に一回ブレーキを掛けることは目的ですが、真に求めるは、適切に問題点を指摘し、そして公式にまた適切に対応してもらうことです。
具体的な対応は、画像を使用された当事者とアートブック製作側とで話されることですが、どうなるか注目です。
許諾を取るのか、書籍で言う正誤表作って配布し、出典元記述の引用にするのか、色々考えられますが、それは現時点であまり意味のある考察ではないと思うので、現時点では割愛します。

四、今後の対策として

これまで、どういった流れで今回のアートブックにおける、所謂無断転載状態(複製権の侵害)が起こってしまったのか、仮定を基にまとめてきました。
では、どうすればこの問題の発生を食い止められたのでしょうか。

第一に、社内資料作成の際のルール作りです。
企画やプレゼントいうのは、どうしても魅力が伝わり易く見栄えよく、となってしまうので、どうしても画像素材を多く使いがちです。
しかし、その素材の出どころというのは、しっかり管理しなければいけません。
とするならば、コンテンツ制作会社ならば自社のコンテンツの素材を整理して適切に使えるようにすることが望まれるよう思います。
また、マイクロソフトオフィスでクリップアートがなくなった今、商用利用可な素材を探すのは地味に一苦労です。
資料作成者向けに、商用利用等でも利用できる素材サイト集なんかをまとめて、同時にネットの画像を利用する際は社内で確認を取るような体制にし、社内周知することが、安全な橋を渡ることになるのかなと思います。
どうしても素材サイトや自社素材では限界がある場合は、引用等著作権法で認められた使い方をするようにする。
ここまでが徹底できれば、資料作成段階での著作権法違反を失くすことができるよう思います。

第二に、社内資料を公開する歳に、使われている画像や文章等、権利上問題がないか精査する仕組みが必要です。
資料作成者がどこから画像を引っ張ってきたのか確認し、問題がなければパス、見つかれば修正。
すげえ面倒そうな作業に見えますが、一が徹底されていれば、資料作成者が脚注やコメント機能を使って、各素材がどこ由来か記述するだけですし、チェックする側は全ての素材が問題がないか、裏取をするだけです。作成段階で整理されていれば、チェックはさほど煩雑ではないのでは、と思います。
世に出す以上これくらいのことをしてもバチは当たるまい、と思うのは俺の頭が固い故でしょうか。でも、法的リスクを最小限にするには、これくらいのことしてもいいのではないかなあと。


終わりに、この問題をどう考えるか
以上長々と書いてきましたが、まとめるとシンプルです。やっちゃいけないミスではあったが、これを理由にコンテンツ展開や製作現場に絶望し、製品への不満として石を投げる材料にするのは違和感が有る。問題は問題として適切に指摘をすればいい。
デジモン公式の今後に絶望するのではなく、製作に携わった人々の著作権法の意識、そして間違いをした際の対応をどうするか、注目するべきはそこなんです。
この記事が少しでも過度な批判へのブレーキになるよう祈っております。

デジモンとの付き合い方についての覚書

デジモンヘッドラインが更新停止されました。
先に投降した、クロンデジゾイドについての検証記事も、デジウェブに追加されたデジモンの把握に重宝しており、好きな言葉はアーカイブ、嫌いな言葉は404notfoundの俺としては、デジウェブの図鑑更新情報がアーカイブされていたことにありがたみを感じずにはいられません。
その意味で、更新が止まることは残念ではあるのですが、ツイッターの雰囲気やデジモンヘッドラインのコメント欄と、自分のテンションのあまりの乖離っぷりに面を食らったことの方が印象的でした。

乖離の理由を考えると、客観的に見るに、まず俺は、現行のものを追っているファンの方々からすれば、熱心なファンではないからでしょう。
tri.の劇場版は劇場に足を運んでみてはいますし、情報そのものは追っていますが、普段は言及も、感想もつぶやくこともありません。
事実、熱気を持って盛り上げていこう、みたいな気概はないので、熱意って意味ではないように思われると思います。
とは言うものの、別に熱が冷めて離れたとかそういうわけでもないんですよ、言い訳がましいですけど。
趣味の幅が近年(特に大学以降、読書やドキュメンタリー鑑賞や博物館めぐりとかを中心に)広がったため、コンテンツに注ぎ込むリソース、具体的にはお金と時間は明らかに減少しています。それは間違いない。
また、曲がりなりにも社会に出てしまっているので、学生の頃のような時間の使い方もできません。
月並みでつまらない言い方をすれば、まさにつまらない大人街道まっしぐらなわけですが、俺は俺で、無理ない範囲で好きなものを続けるってことで、ずっと自分にとって適切な距離を取っていると思えています。

デジモンに限らずのことですが、ゲームは強いストレスを感じたり虚無感を感じたらシャットアウトしますし、アニメや映画といった映像作品も、早く追わなきゃって意識よりも、後から気が向いた時に見ればいいって姿勢でいることが多いため、のんびりとマイペースに楽しませてもらっています。
元来からアンチミーハーみたいな根性をしている俺にとって、そもそも現行のものを追っかけることが美点には感じません。盛り上がっている様を見ると楽しそうですし、進められて面白そうだったらそれを契機に始めたりしてみますが、ファンだったらこうしなきゃ、みたいな義務感を背負うほど意識は張り詰めていません。

それに、クロスウォーズ終盤あたりから強烈に思うことが多くなっていったんですが、ファンの言動の数々は、あまりにも製作陣に期待を寄せすぎていたり、先行きを憂いていたりして、どうにもその空気がしっくりこないとは思っていたのです。一時期俺自身もそういうところあったと思いますが、疲れるわ。
俺がインターネットの世界に飛び込んだのは、そもそも論として、フロンティア終了後所謂「オワコン」扱いされていたデジモンというコンテンツを、終わったとか今やってるとか関係なく、面白いものは面白い、好きなものは好き、でいいじゃん、という、極めて時代の波から取り残される思考故、周りに語れる人間がいないことからネットの門戸をたたいた、そういう経緯だったんですよ。
だから、別にデジモンというコンテンツがまた活動を停止しようと、実際のところそれが大問題とも思わないんですよ。それでも好きな人は好きだろうし、懐古話になりがちだろうと話はできる。

趣味の幅が広がって初めて自信を持って言えるんですけど、別にコンテンツそのものの死って、デジモン位の知名度があればそんなこないと思うんですよ。というのも、俺にとってコンテンツ、いやこの場合は作品といった方がいいか、作品の死っていうのは、作品に言及する人間がただの一人もいなくなった世界のことを言うと思うんです。
俺はインターネットユーザーとして、インターネットにまつわる法律なんかを掘っている内に、いつの間にか著作権法の沼に足を踏み入れてしまっているんですが、その一環で青空文庫の存在を知りました。
ご存知の方には何をいまさらって感じでしょうが、青空文庫著作権が切れた作品を公開している電子図書館です。作品どころか作品を書いた著者が死んでいるわけですから、相当昔の作品が並ぶわけですよ。
ですが、文豪と呼ばれた作家陣の作品をはじめとし、青空文庫では誰でもアクセスできる状況が続きます。
そんな青空文庫ですが、随分昔、公開作品の二次使用に使用料を発生させるか否かといった議論がなされまして、すったもんだあったのですが、その際に、法政大の白田先生が天に積む宝というコラムを書かれました。
このコラムを読んでから、作品が残るって何だろうってことを強く意識しました。
商業的作品としてのデジモンの死は、間違いなく公式がその活動を停止することでしょう。しかし、文化的な作品の死とは、その作品に触れる人間がいなくなること、語る人間がいなくなることだと思えるんです。

細田守監督は、今やジブリの時代の次を担う監督して認知されています。後世になっても、きっとアニメーション映画を語る際、細田監督は言及され続け、無印の劇場版二作は語られ続けることでしょう。
そして、それを契機に、デジモンというコンテンツの世界観の広さ、アニメやゲームや漫画といった作品のバリエーションの多さに興味を持つ人も出続けるでしょう。
その時、サブスクリプションサービスによって映像作品を追えたり、過去のゲームがバーチャルコンソールでプレイ可能だったり、マンガは電子書籍サイトやマンガ図書館Zで読むことが可能だったら、どんなに素敵なことでしょうか。
それらに触れた人の中で、新しい論考や時代背景や表現方法の研究を始めてくれたらまた面白い。
そういう楽しみ方だってあるんですよ。先週友達と飲んだ時も、太宰治の小説について偉く盛り上がったものですよ。

で、そういう考え方であるため、デジモンの商業的生命線、と言うものに俺はファンとして関心が薄いのです。
故に、現行のものを全部網羅しなきゃ、盛り上げなきゃ、みたいな話にそこまでピンとこず、自分が楽しく付き合っていき、先々まで語られるようなコンテンツであって欲しい、という風に考えているんですよ。

昔はデジモン広報委員会って活動していた俺がこういうのもなんですけれど、少なくとも、あまりにも辛いとか苦しいとか思いながら、熱心なファンををやるのを是とは今は思えません。無理ない範囲で楽しく付き合うのが、少なくとも自分の性にはあっている。切にそう思います。

もし、愛情や熱を注ぐことに疲れた方は、自分が楽しめる範囲ってどこまでか、ちょっと距離を置いて考えてみてもいいと思います。かえってその方が、俺がそうやってデジモンに限らずジョジョキン肉マンあしたのジョーも未だ好きなように、長続きするんじゃないかなと思います。

クロンデジゾイ”ド”とクロンデジゾイ”ト”の謎に迫る

お久しぶりです。
いつだったか酔っぱらいながらツイッターを見ていると、メタルシードラモンの必殺技が”アルティメットストーム”と誤植されているという話題が流れていました。
そーいやこいつ、クロンデジゾイトとクロンデジゾイドと設定がとっ散らかったまさにその瞬間に初登場だったな、なんて思っていたのですが、翌朝クリアな頭になると、そういえば”クロンデジゾイ「ト」”と”クロンデジゾイ「ド」”って、どれくらい認知されているネタなんだろう、と気になりました。

そもそもクロンデジゾイ「ド」は知ってるけどクロンデジゾイ「ト」ってなんやねん、あるいはその逆を思う方は、俺が昔BANDAIに問い合わせた内容をご確認ください。→(http://blog1.net4u.org/sr4_diary.cgi?action=article&year=2007&month=08&day=09&mynum=411&user=2598kojik

要約すると、
「ペンデュラム公式サイトの図鑑にて、メタルシードラモンとズドモンの説明で、”クロンデジゾイト”と”クロンデジゾイド”が混在しているけど、これってどっちが正しいの?」
って尋ねたら、
「鉱物名がクロンデジゾイト、合金になるとクロンデジゾイドです」

って返ってきたわけです。そんな設定あったのかと驚いたものです。
この解説は、当時としては「あーそういうものなのか」と俺を納得させ、何より、自分の質問が今まで結論の出なかった議論に終止符を打つ新たな知見を引き出した優越感が、俺に疑う心を持たせませんでした。

しかし、あれからもう十一年。
インターネットの大幅な普及もあってか、デジモンの誤植情報は定番のネタ化され、細かいものも含めてすぐにファンに共有されるようになりました。
そして、仕事というものが分かるにつれ、どんな会社でもヒューマンエラーが発生することを知る歳にもなってしまいました。
あの頃の素直な感性が薄まってしまった俺に、上記の説明は納得させうるものではありません。
しかし、公式がミスをした、だけで済ませられるほど、俺もまだ大人じゃありません。
自分を納得させられるのは最終的にはには自分だけ。
そんなわけで、クロンデジゾイト(クロンデジゾイドの呼称について、しっかりまとめてみようかと思いました。

紙は捨て、ウェブを漁る

まず、クロンデジゾイドが言及されている資料を漁ります。
第一に参照したのが、デジモン資料において俺が最も信頼している資料、『デジタルワールド研究白書』です。
ところが、早速壁にぶつかります。
白書では、呼称が「クロンデジゾイ”ト”」で統一されていたのです。
嫌な予感がして、他の資料を見てみます。
D-3大全を見てみると、こちらは「クロンデジゾイ”ド”」で統一。
しかし、よく考えてみれば当たり前のことで、この手の紙ベース資料というのは、誤植等をしないよう、用語のむらっけがあればどちらかに統一する可能性があります。

じゃあどうすればいいんだってなると、ここで紙ベースは切り捨てて、ウェブベースの資料探しへの旅に出ました。紙ベースだとバンダイ以外の会社が介在する余地があり、その際に用語の統一が行われる可能性があるためです。故に、ウェブ資料と言っても、デジモンウェブ上に掲載されているものでほぼ集めました。その為、デジモンストーリー サンバースト/ムーンライトにおいて言及がなされているとのタレこみをいただきましたが、再現に時間が掛かりそうなのもあり、今回はそちらもカットしております。
さて、ウェブ探索ですが、WaybackMachineを使い、過去のデジモンウェブのギャラリーを掘り起こし、デジタルモンスターデジモンペンデュラムD-3デジモンペンデュラムXデジモンアクセルデジヴァイスICデジヴァイスバーストデジモンツインの図鑑を引っ張り出すことに成功します。
そして、忘れちゃいけない、現デジモンウェブのデジモン図鑑。
これらの図鑑の中から、重複を含め、クロンデジゾイド(ト)に関する記述があるデジモンのデータをすべて洗い出し、入力しました。
加えて、設定上「ド」になっているのか「ト」になっているのかを、図鑑登場回数が一度ならそれを元に、複数回答場ならそれら全てに目を通した上で断定し、それも入力しました。
対象デジモンはトータル五十三体でした。

そして、図鑑媒体のソース元、「ド」なのか「ト」なのかの記述、初出などをエクセルシートに入力し、また、説明文が「合金のことを指す」(alloy)「鉱物のことを指す」(material)「どちらともとれる」(either)の三パターンに分別し、こちらも併せて入力しました。
基準としては、合金と明言されていたり、体の一部と明記されているものは生物と一体化しているため合金であるべき、逆に鉱物と明記されている場合は鉱物と見て大別しています。

データを整理して得た総論、「案外矛盾は少ない」

オートフィルタ―でソートができるように設定し、カウントイフを使い、検索対象内で「ト」や「ド」の回数を検索し、比較も行いました。

そして、その結果がこちら(リンク先PDFファイル)です。

入力の手間と視認性の関係上、「ド」は「do」、トは「t」になっています。
断定の列の文字色は、合金でかつ「do」または鉱物かつ「t」と言ったようにクロンデジゾイドおよびクロンデジゾイトの設定と図鑑の記述が一致しているなら緑、逆に合金で「t」や鉱物で「do」と矛盾している場合は赤にしています。

また、右側の各表は、「断定」から「デジモンウェブの図鑑」までの各列におけるクロンデジゾイド(ト)の設定の登場回数と、クロンデジゾイドおよびクロンデジゾイトの設定と矛盾がないかを先のと同じ色分けにしたものになります。

まずは総論として、クロンデジゾイド(ト)の総使用頻度を見てみましょう。
累計使用数は、「t」で十四回、「do」で七十九回と、圧倒的に「do」の使用回数が多いことが分かります。
なお、ツイッターでアンケートを取ったところ、クロンデジゾイド(ト)の呼び方は、六十四人中、「t」は九人、「do」は五十五人でした。

また、断定したものにせよ、各図鑑の使われ方にしろ、設定と突き合せたとき鉱物や合金とはっきりわかるものよりも、「どちらでも」が二十三回と多いのもわかります。
また、時代が進むにつれ設定が変更されたデジモンもおり、「メタリフェクワガーモン」「タイラントカブテリモン」「ズドモン」の三体は、初出の後デジモンウェブの図鑑のような後出で、設定に沿うように記述が変更されています。
その為、断定の項目で見てみると、合金と推測されるデジモン二十七体のなかで、「t」表記のデジモンはメタルシードラモンただ一体となり、そこに目をつむれば、合金かつ「do」で設定に矛盾がないといえます。
また、同じく断定の列の鉱物は三体、かつ表記が「do」のデジモンは一体で、こちらもその一体たるローダーレオモンに目をつむれば、合金なら「クロンデゾイ”ド”」、「クロンデジゾイ”ト”」なら鉱物の等式がほぼほぼ守られているといえるでしょう。

つまり、断定の列においては五十三体中、明確な誤表記は二体であり、言うほど設定がとっちらかているようにも思えません。(どちらとも取れるという玉虫色が割と幅を利かせているというのが大きいですが)
総論としては以上になります。

各論、各デジモンの設定を掘り下げる

デジモンペンデュラム~クロンデジゾイド初登場、そして起こる悲劇~
次に各論として、クロンデジゾイドの設定の登場からの歴史を見ていきましょう。
クロンデジゾイドの設定は、デジタルモンスターver.1~5では登場せず、ペンデュラムのver.1であるネイチャースピリッツから登場しています。
華々しいクロンデジゾイドデビューを飾ったのはメタルエテモン。彼の表記は「do」でした。文章としては、「コーティング」であるため必ずしも鉱物である必要もなくかつ合金でも矛盾はないためどちらともとれるのでスルー。

そしてver.2であるディープセイバーズでもクロンデジゾイドは登場。しかしここで悲劇は起きます。
俺がお問い合わせフォームで問い合わせた、メタルシードラモン「t」なのです。しかも、ご丁寧に彼の説明は「合金」と明記もされています。そしてああ悲しいかな、クロンデジゾイトハイブリッドオーガニズム合金、略してCHO合金の設定もメタルシードラモンが初出であり、なんなら彼の図鑑にしかそれについて書いていません。
つまり、このメタルシードラモンの図鑑文では「クロンデジゾイドの設定をしっかり作りこもうとしたのに、初出の際にミスをやらかした」というのは悲劇が起きたことになるわけですよ。

また、デビュー同期のズドモンも、「未知の”鉱物”」と明記されているにも関わらず、「do」表記になっています。

プクモンもちゃっかり「t」でクロンデジゾイ”ト”デビューしてますが、彼の文章はメタルヘッドの素材なのでどちらともとれるためスルーします。

メタルシードラモンとズドモンの設定が、俺がお客様センターに問い合わせた際の回答ときれいに矛盾しているのは、中々に興味深い事です。CHO合金の設定が出たのと同時にこの矛盾が発生しているあたり、事ディープセイバーズにおいては「クロンデジゾイドとクロンデジゾイトの設定と文言の認識が間違って解釈されていた」説があり得ると思います。
つまり、メタルシードラモンは「クロンデジゾイ”ド”合金」でズドモンは「鉱物クロンデジゾイ”ト”」なところが、逆の解釈になり「クロンデジゾイ”ト”合金」と「鉱物クロンデジゾイ”ド”」となってしまっていると。

なお、その後ver.5とZEROにウォーグレイモンが登場しますが、彼は「超金属クロンデジゾイ”ド”」の鎧とどちらともとれるようになっているためスルーします。

D-3、ペンデュラムX~案外使っているアーマー体とゴールドデジゾイド
続いてD-3です。
まずはサジタリモン。「クロンデジゾイ”ド”」の矢となっています。合金でも鉱物でも矢になり得るのでスルー。

ヴァイクモンも毛が「クロンデジゾイ”ド”」なのではなく、「並みの硬さ」なのでどちらでも解釈できるためスルー。

メイルドラモンも鎧なのでどちらともとれるためスルー。

クロスモンも装甲なので同上。

ハイアンドロモンはボディー・パーツやシナプス回路(脳機能)の話で、文面上「do」が望ましくかつ文中も「do」なので矛盾はありません。
なお、ライノモンやマグナモンやピーコックモンやボアモンも初出はD-3ですが、図鑑にクロンデジゾイドは登場しないためスルーです。

次に時代が飛んでペンデュラムX。デューアークくらい図鑑が欲しかったものですが、ないものは仕方がない。
対象はマグナモンX抗体のみ。ゴールドデジゾイドの設定上、生物と一体化しているため合金である「do」となるのが望ましいですが、こちらも文中そうなっているので矛盾はありません。

デジモンアクセル 前半~第二の設定の乱れ、同時に設定の修正~
さて次が鬼門です。デジモンアクセル
ウォーグレイモンは相変わらず鎧なのでどっちでもいいためスルー、メタルエテモンもコーティングと相変わらずどちらともとれるのでスルー。

ブレイドクワガーモン、彼は「全身がクロンデジゾイ化」となっているので、コーティングや装甲や鎧とはわけが違います。この場合は体の一部と明確に判断できるため、「do」であるべきで、矛盾しています。

悲劇は続きます。タイラントカブテリモン。彼も「体の甲殻」となっているため、これまた生体の一部であり、「do」であるべきですが、彼も「t」となっています。

そして極めつけはローダーレオモンですよ。「鉱山」って言っているのに「do」ですよ。そりゃ合金ではないかと。最初から合金化されてる鉱山はちょっと考えづらい。ボーキサイトみたいな混合物はすなわち合金とは言えいません。

正直、このローダーレオモンの設定は絶対に間違えてはいけないものなので、やらかしたとしか言いようがありません。
しかし不思議なことに、以上のジャスティスゲノム新規登場デジモン三体だけなら、ディープセイバーズと同じく「トが鉱物」と「ドが合金」の設定をひっくり返せば矛盾はなくなるんですよね。
一つの製品内で、まばらにミスしているならまだしも、その製品内においては逆にすれば適合できるというのはある種法則にのっとっている気を感じてしまいます。

お次は同時発売だったエビルゲノム。
ここにきて、なんとズドモンの文中が「クロンデジゾイ製」に修正されています。文章自体はペンデュラムのものをやや書き直しをしているだけなので、設定が変更になったわけではないので、修正された可能性があると見る事が出来ます。ペンデュラムの設定と重ねるならば、鉱物のクロンデジゾイ”ト”となるわけですが、新規の文面では、~製なため、合金と鉱物どちらとも見る事が出来ます。

そしてデュークモン。こちらは文章が「99.9%の高純度クロンデジゾイ“ド“を精製して造られた聖鎧」とあります。
この文章の捉え方に幅があります。
AをBしてCする、という文章は、

一、Aを用いてBし、そのBを用いてCする
二、BしてAにし、Aを用いてCする

この二つのニュアンスに捉えられます。
一は、ケーキ生地(A)を焼いてベイクドケーキにし(B)、食べる(C)
二は、ケーキ(B)を焼いて(A)食べる(C)
とでも言い表しましょうか。
改めてデュークモンの設定を読み直すと、

一、高純度のクロンデジゾイ”ド”を精製工程に掛け、更に純度を高く精製し、それを素材に鎧を作った
二、精製工程により高純度なクロンデジゾイ”ド”をつくり、それを素材に鎧を造った

と採れます。
この精製って言葉がキーになります。高校化学を習った方はご存知でしょうが、精製ってのは混合物から純物質を取り出すこと、または低純度のものから不純物を除き高純度化することを示します。先ほど話した銑鉄の精錬による鋼鉄化、原油の蒸留、クロマトグラフィーなどが精製に当たります。
では、クロンデジゾイ”ド”を精製、とはどういうことか。クロンデジゾイ”ト”の定義とともに考えていきましょう。クロンデジゾイ”ト”はメタルシードラモンの設定によれば「金属」とされています。一方クロンデジゾイ”ド”は「合金」と明言されています。
かつ、クロンデジゾイ”ド”はメタルシードラモンの図鑑の記述が合金の説明は”ド”になってしかるべきと考えると、「クロンデジゾイ”ド”合金はクロンデジゾイ”ト”金属と生物の中間的存在で、生物と一体化することができ、かつクロンデジゾイトの持つ超硬度の硬さと、生物の持つ滑らかさを併せ持っている。」となり、文章の意味が見えてきます。
クロンデジゾイ”ド”合金はクロンデジゾイ”ト”に何かしらの別物質が加わって合金になることで上記の性質を持つ合金である、このような解釈が出来ます。
つまり、クロンデジゾイ”ド”の純度というのは、クロンデジゾイ”ト”の割合を示すものと考えられます。それは鋼鉄の純度といった場合、鉄の割合を示すのと同じことですね。

そうしてようやく話をデュークモンに戻します。その意味において一を見ます。元々高純度なものを更に純度を高くする、差し詰め銅純度九七%の粗銅を銅純度九九.九九%純銅に精製されるような文章に見えます。
しかしそりゃ後に言及するレッドデジゾイドの設定に思えます。

二ならどうでしょうか。
不純物を含む原材料から、高純度にクロンデジゾイ”ド”を精製、と読む事が出来ます。鉄鉱石から鋼鉄を作り出すようなイメージでしょうか。

このように解釈すると、二の意味ならデュークモンの設定も矛盾がなくなります。また、この文章をクロンデジゾイ”ト”にした場合も、精製の意味が通じます。

なおデュークモンの上記の結論を得るまでに紆余曲折した余談なので読み飛ばしていただいて結構なのですが、クロンデジゾイ”ド”を精製する、を「純粋な物質化」すると捉えたとき、クロンデジゾイ”ド”は純粋な物質であることになります。
されど、合金であるクロンデジゾイドって純物質と呼べるのか?という極めて化学的な問題にぶつかることになり、知恵を借りに材料研究をしている院生の友人に話を聞き(話を聞いた当初院生でしたが、これを書いている間に彼も社会人になりました)、金属間化合物という形態も合金と呼ぶ事が出来ることを確認しました。
ここからは中学理科のお話。混合物は複数の物質が混ざり合っているものを指し、純物質とは、化合物または単体のように一つの物質からなるものを指す言葉です。
となると、合金と言えど金属間化合物ならば、それは純物質であるといえる、つまり、精製によって取り出される物質であると言えるのです。
デジタルワールドに化学なんぞ持っていくのも野暮な話ですが、クロンデジゾイ”ド”が金属間化合物であると仮定するなら、デュークモンの設定に矛盾はありません。
が、しかし、矛盾こそ解消されるものの、大きな違和感が残ります。精製元の鉱石からクロンデジゾイ”ド”を取り出す(精製)ことが可能で、そうするとローダーレオモンのクロンデジゾイ”ド”鉱山も矛盾がなくなりますが、この解釈は同時にクロンデジゾイ”ト”の存在価値がほぼなくなってしまいます。
何故なら、鉱物を「ト」、合金を「ド」と呼び分ける必要なく、合金として自然に存在するならどちらも鉱物でひとくくりにしてしまえるようになるからです。
故に、この精製の用い方だと非常に歯切れが悪く、後のカオスドラモンでも言及がとてもしづらいことになり、これはない、と判断しました。以上余談になります。

デジモンアクセル 後半~ブルー、レッド 色つきのデジゾイド
さてお次はネイチャーゲノム。
ネプトゥーンモンは設定上、鎧が「ブルーデジゾイド化されたクロンデジゾイ”ド”」となっています。鎧なので「t」でも「do」でも問題がないと思いたいのですが、「化された」の文言は見過ごすことが出来ません。
先のクロンデジゾイドの精製の判断に基づくと、ブルーデジゾイドはクロンデジゾイドの精製時に、特定の物質を付加することで作れる合金と読むことができます。
差し詰めクロムとモリブデンを添加した鋼鉄、所謂クロモリが現実ではそれに当たるでしょう。

アルフォースブイドラモン
彼もブルーデジゾイドによる鎧を身にまとっている設定です。ブルーデジゾイトという鉱物の存在が他の文中確認できない以上、こちらもネプトゥーモンと一緒と判断します。(ブルーデジゾイ”ト”があるという解釈もできますが、「レアメタル」という単語だけではその解釈をする積極的理由もないため)

お次はアルティメットゲノム。

まずはメギドラモン。ボディがクロンデジゾイド化なので、体と一体化しているため合金とみなし問題なし。

スレイプモン。彼は鎧ですが、後述するカオスドラモンに合わせる形で、こちらも合金と判断し矛盾はありません。

ケルベロモン。文中で「合金」と明言しているので、「do」で設定と適合しています。

以上で長かったデジモンアクセルは終了。

デジモンミニからデジモン生活~増えていく色、継続する矛盾~
次はデジモンミニです。

ウォーグレイモンはアクセルと文章が同じなためスルー。

タイラントカブテリモンも文言が同じなため、「t」で矛盾しています。

次にデジヴァイスIC。まずはver.1。
メガログラウモン、こちらは上半身がメタル化となっていてかつメタルエテモンのようなコーティングではないため、合金と判断し、矛盾はありません、

ライズグレイモン。体の半分以上が機械化しているという設定ではあるものの、トライデントリボルバーは「クロンデジゾイ”ド”製」となっており、どちらともとれるのでスルー。

ミラージュガオガモン。鎧なのでどちらとも取れるためスルー。

ver.2、まずはレイヴモン。「クロンデジゾイ”ド”製」の翼という、また何とも言えない文章。これは体に一体化しているというよりも、サイボーグとして体の一部が機械になっている、くらいの意味に思えるので、鎧のようにどちらとも取れる文章と判断します。

次はデジヴァイスバースト。
タイラントカブテリモン、未だアクセルの設定を引きずりこちらも矛盾しています。

クレニアムモン。ブラックデジゾイド化されたとありますので、合金の「do」で問題ありません。

スレイプモンミラージュガオガモンライズグレイモンレイヴモンはICと同じ為こちらも問題ありません。(正確には必殺技の追記があります)

次はデジモンツイン。

ライズグレイモンメガログラウモンデュークモンミラージュガオガモンは同一文なのでスルー。

ビクトリーグレイモン、ウォーグレイモンと同じく鎧のため、どちらでもよいためスルー。

お次はデジモン生活。
とうふさんの提供により、ブラウンデジゾイドの設定の初出たるドゥフトモンX抗体の説明を確認できました。
ドゥフトモンX抗体のクロンデジゾイドの鎧がブランデジゾイド”化”とあるため、ゴールドデジゾイドやレッドデジゾイドのように、より特殊な合金化したとみるべきでしょう。

デジモンウェブデジモン図鑑~新規デジモンと見逃せない修正~
そしてデジモンウェブの図鑑。
数が多いので、初出のデジモンおよび修正された、あるいは表記が適していないデジモンにのみフォーカスを当てます。

まずは合金と思われるデジモンから。
メタルシードラモン
こちらはペンデュラムの図鑑の説明をそのまま用いているため、やはり合金なのに「t」です。ズドモンと違い、修正の機会を得ることがなかったようです。

ピーコックモン合金と明言されているうえで「do」なので問題なし。

アンティラモン、あくまで体が~並みなのでどちらでもいいといいたいところですが、”合金”の文字は見逃せません。設定は「do」なので問題なし。

ブラックメガログラウモン、メガログラウモンと同様の理由で「do」と断定、矛盾なし。

そしてカオスドラモン。こいつが鬼門。”仮想超金属であるクロンデジゾイドを、再精製し硬度のみを上げた“レッドデジゾイド”を使ったボディ”とあります。
確認しますが、精製の意味は、混合物から純物質を取り出すこと、または低純度のものから不純物を除き高純度化することです。とするならば、この説明をどう読み解くか。
デュークモンの設定で述べたとおり、クロンデジゾイ”ド”合金はクロンデジゾイ”ト”に何かしらの別物質が加わって合金になることで上記の性質を持つ合金であると思われます。そうすることによって、硬度が上がり、色も赤くなる、といった読み解き方をできます。しかし、デュークモンがかなりの高純度のクロンデジゾイド合金を鎧に使っているけど、彼の鎧はまばらにしか赤くなく、真っ赤になるのはクリムゾンモードの時です。
ここで考え出したトンチは、クロンデジゾイド合金の添加される要素に、デジモンの肉体そのものも反映されるのでは?というものです。デュークモンは鎧は高純度でありますが、鎧は鎧肉体にまとうもので、肉体と一体化していません。しかし、カオスドラモンは明確に「ボディ」とされています。つまり、明確に肉体と一体化しているのです。
こう考えれば、とりあえずは矛盾は解消されます。あと、デュークモンクリムゾンモードはより鎧の肉体化の進んだ形態、なんて想像もできますね。グラニとの合体?知らねえなあ。

続いてカオスドラモンX抗体。”“レッドデジゾイド”の重量でスピードを犠牲にした”や”“レッドデジゾイド”のボディだからこそこの自爆的な恐ろしいゼロ距離射撃も可能”といった、レッドデジゾイドが超防御力かつ超重量であることが明示されています。合金か鉱物化の判断はX抗体無しと同一と考え、合金判断で「do」で矛盾なし。

ケルベロモン
。”純度の低いクロンデジゾイド合金”なので、「do」で問題なし。ちなみに、純度の低い高いってありますけど、どれくらいのもの指してるんでしょう……?高純度って、デュークモンの鎧とレッドデジゾイドのやつら位しか言及ないので気になります。

カイザーレオモン。”そのボディはクロンデジゾイドの一種で、漆黒に輝く「オブシダンデジゾイド」と呼ばれる特殊な金属で覆われている。”と、ボディなのか装甲なのかはっきりわかりづらいですが、こちらは覆われている、の文句で装甲と判定しました。よってどちらでも問題なし、といいたいところですが、ブルーデジゾイド、ブラックデジゾイド、ブラウンデジゾイド、レッドデジゾイド、ゴールドデジゾイド。これらは全て鉱物ではなく、合金と捉えた方がしっくりくるため、「オブシダンデジゾイド」そのものは合金と判断すべきとしました。

見逃せないのはこの二体。タイラントカブテリモンブレイドクワガーモンです。
先述の通り、アクセルジャスティスゲノムに登場した彼らは、体と一体化している故合金と思われるのに、表記は「t」でした。しかし、デジモンウェブの図鑑では、”体の甲殻は高密度のクロンデジゾイドによって構成されており”や”全身がクロンデジゾイド化されている希少種”と「do」表記に修正されているのです。
こいつは見逃せねえ!

エグザモン。”「カレドヴールフ」はすべてクロンデジゾイドで構成された特殊な翼であり、「カレドヴールフ」自身の判断により、時には飛翔するための翼になり、また時にはエグザモンを守る盾ともなる。”とあります。鎧とも肉体の一部ともはっきり書かれていませんが、この性質は、生物と金属の中間体であるクロンデジゾイド合金である可能性が非常に高い。よって肉体と一体化した合金判断、表記は「do」で矛盾なし。

イージスドラモン合金なので、「do」でOKです。

お次はジークグレイモン。”その装甲はさらに高みを得て“ゴールドデジゾイド”のボディとなり”からわかるように、装甲だったクロンデジゾイドから一体化しています。これはマグナモンX抗体の設定に非常に近い。一体化なので「do」で間違いなし。

続いてシャウトモンDX。ゴールドデジゾイドジークグレイモン由来なので、設定も表記もジークグレイモンと同一で問題なしです。

バンチョーゴーレモン。合金を粉々とあるため、「do」で矛盾はありません。

メイクラックモン ヴィシャスモード
。”手足の鎧から伸びる爪「カースドクロー」はレッドデジゾイド製”という表記。爪だしレッドデジゾイドだし合金であるとは思うんですが、これ地味に鎧から伸びてるので、肉体との一体化については微妙。表記は「do」なので矛盾なし。

お次は合金とも鉱物でも差し支えない奴ら。
ナイトモン。鎧なのでどちらでも。

ボアモン。”クロンデジゾイド製の「突撃額当て」”なのでどちらでも可。

マグナモンライノモンも鎧のためどちらでも可。しっかし、こうしてみると、鎧ではなくボディとして奇跡のデジメンタル(クロンデジゾイドが素材になっていると思われる)と同化しているピーコックモン、ブルーメタリックなんじゃなくてブルーデジゾイドなんじゃないか……?

エンシェントビートモン。”クロンデジゾイドに匹敵する硬度な外殻”とありますので、ヴァイクモンと同じ理由でどちらでも可。こいつとタイラントカブテリモンはタックルしあってどっちが硬いか張り合って欲しい。

デュナスモン。”高純度のクロンデジゾイド製の竜鎧”なのでどちらでも可。ケルベロモンにはきっと裂かれない。

ラプタードラモン。”相当の重量がある無垢のクロンデジゾイドメタルで改造し、運動能力を抑制している”とあります。肉体の一部ととるか、プロテクターととるか迷いましたが、ビジュアル的にプロテクターであると判断しました。しかしこれ、肉体と一体化したらレッドデジゾイドになるのでは……?

スレイヤードラモン
。”クロンデジゾイドの鎧鱗(がいりん)で身を包んだ”とありますので、鎧であるためどちらでも可。

ラプタースパロウモン。”全身がクロンデジゾイドメタルの装甲”とあり、全身がとあるので一体化と思いきや装甲。どっちだよと思いましたが、後に言った方が正しいんです。だから装甲。故にどちらでも可。

クーレスガルルモン。”黄金のクロンデジゾイト製の装甲”なのでどちらでも可。当初ブルーデジゾイドの設定がなかったピーコックモンと比べ、クーレスガルルモンはゴールドデジゾイドの設定が出た後にもかかわらず、ゴールドデジゾイドでない、というのは興味深いですね。

お次は、鉱物として言及されているデジモン

ズドモン、アクセルエビルゲノムと同一文章。鉱物の文字は消えているものの、初出の設定を鑑み、鉱物でかつ「t」表記とみなしました。矛盾なし。

ファンロンモン。クロンデジゾイトメタルのこの言及は、ファンロン鉱という鉱物の説明の一環であり、徹底して素材鉱物の話であることが分かります。故に「t」で矛盾なし。

ローダーレオモン。相変わらず”クロンデジゾイド鉱山”のまま。なんなんだ。同期の誤植二人は修正されているのになんなんだお前。いやそれいったらズドモン訂正されてるのにノータッチのままのメタシー先輩もいるけどさ。

全ての該当設定を網羅しての総括~案外矛盾がないが、致命的すぎる矛盾~

さて、各論が終わったところで、総括してみましょう。
クロンデジゾイド→合金であり、生物と一体化する、またはできる。
クロンデジゾイト→鉱物であり、これを素材に色々なクロンデジゾイドに合金化される

とみなす事が出来ます。
先に記したとおり、この大枠にあぶれるデジモン五十三体中は、ローダーレオモン、メタルシードラモンの二体だけです。
この二体ですが、登場タイミングと同期デジモンに注目してみましょう。
メタルシードラモンはペンデュラムver2ディープセイバーズに登場、同期のズドモンも矛盾していました。
ローダーレオモンのアクセルジャスティスゲノムは、同期のタイラントカブテリモン、ブレイドクワガーモンが矛盾しています。
そして、ズドモンはアクセルエビルゲノムで(同時発売なのでジャスティスゲノムと同期といえなくはないが、モデルごとに設定入力者や担当者が変わっている可能性があるのでそこには突っ込まないで置く、というかそうさせてください)表記が「t」に変更されており、ブレイドクワガーモンとタイラントカブテリモンも、デジモンウェブの図鑑で「do」に修正されています。
つまり、ローダーレオモンとメタルシードラモンは、同期が誤植されたのち、同期は修正された、という共通点を持っているのです。であるため、この二体は修正から漏れてしまっただけで、本来の表記は逆である、つまりメタルシードラモンは「do」で”クロンデジゾイド合金”、ローダーレオモンは「t」で”クロンデジゾイト鉱山”である可能性が、それなりの信ぴょう性を帯びているように思えます。
そしてああ悲しいかな、この二体の設定は、鉱山=鉱物としての認識、そしてクロンデジゾイド合金の詳細設定初登場であり、公式設定において非常に重要な位置づけであるものなのです。
他のデジモンを洗ってみて、初めてこの二体が矛盾している、と指摘できましたが、果たして、普通に設定を読んできたファンは、これらがおかしいと声を大にして言えるでしょうか。

であるため、この基幹に関わる設定は、今後修正されることを望みます。
ぶっちゃけデータの取り方や判定の仕方が恣意的な部分はどうしても抜けないので、これが絶対に正しい、こうに違いない、とまでは自信を持って言えません。
しかし、五十三体いるクロンデジゾイド、またはクロンデジゾイトの設定を持つデジモンが、矛盾が一番少ない解釈をすると、やはり、ローダーレオモンとメタルシードラモンの設定、ここだけが矛盾になると判断するしかないのです。
今後のメディア登場の時でも、デジモンウェブの図鑑の修正でも構いません。
混乱を招かないためにも、修正や設定の整理を切に望みます。

デジモンリンクスの話

年明けのエントリーでぼちぼちやっていきたいって言ったリンクス、データ引き継ぎのコードを保存したスクショ、手違いから削除して、一言で言うとアボンしました。
いや、大してやってなかったし!?
究極体一体もいなかったし!?
でも育てたデジモンは全体的に気に入ってたしワスプモンもエアロブイドラモンもガルダモンもアンキロモンもエンジェモンもモーションついてていいなーって思ってたからやっぱりショックはでかい。

とは言え俺はディーワンのデータとアノカソのデータとタッグのデータが消えた回数合わせると優に二桁行くのを経験してるわけだから、なんだかんだまたやるんだろうなあとは思う。
そーいうご報告です。

謹賀新年

あけましておめでとうございます。
まとまった文章を書く機会も中々なく、すっかり放置がデフォになりつつあるわけですが、最近はツイッターでもデジモンについて全く言及していませんが、いい機会なので趣味関連の近況でもと思い書き綴っておきます。

tri.、今のところ毎回公開日に見に行くことはできています。
三章は午前にどうしても外せない用事があったため、昼の時間からでしたが、それにも関わらず満席状態で、デジモンアドベンチャーというコンテンツの人気の根強さを再確認しました。
全六章の折り返しですので、内容も大分動きましたね。
本当は二章の感想も三章の感想もまとめようと思っていたのですが、いつでもできると思うと中々指が動かないものです。いやはや。BOXでも出た暁には小出しに書いていきたいですね。

アプモン、一話を見て、今風のデジタル世界を舞台にしたアニメだなーと、とても楽しませてもらいました。
ただ、二話以降の録画が失敗したり成功したりでこれまた中々見れず、先日、現在登録中のHuluでも配信中とわかったので、時間を見てちょくちょく追いついていければいいなーと思っています。単発の話がメインっぽいのでそんな肩肘張らなくていいのかもしれませんけどね。

デジモンリンクス、こっちは登録しているのですが、最近はもっぱら放置になってしまっています。
グラフィックもコンシューマーから持ってきたものなだけあってきれいで、7.9インチタブレットの大きな画面でちょこちょこ遊んでいたのですが、タブレットの不具合を直すためにアンインストールしたり入れ直したりを繰り返したため億劫になり、そのうち起動することが少なくなってしまった感じがあります。
熱心にやらないうちに、色んなシステムが追加されたようですし、タブレットもつい先週ようやく安定したので、こちらもベッドにごろ寝しながらできればいいなーと思います。
ただ追加要素が増えた故、今は何を目指したらいいのかわからない……りんたろうさんのとこのチャットで聞いてみようと思います。

ちなみにゲーム関連は、無関心というわけではないですが、最近はゲームを起動することが生活の習慣からてんで抜けていて、ネクオダもVita版のソフトを買っていたにも関わらず、ハードを揃えないままずるずると今に至っております。据え置きだと尚高いなあ。
プレイ頻度を考えると費用対効果でちょっと手が出しにくいので、時間とお金の様子を見て遊びたいですね。サイバーアリーナも同じく。

自分のツイッターを見返すと、びっくりするほどデジモンに言及していないので、デジモンに関するつぶやきをすることを期待してフォローされる方に申し訳ないなと思い、ツイッタープロフィールからはデジモンファンという文字を削りましたが、言及しないだけでぼちぼち楽しんだり楽しむ気持ちはあったりします。今のツイッターアカウントは、ネットを通じて知り合った方々とよりは、学生時代からの友人とのコミュニケーションに使われているので、そうなるのもしゃーないなと思います。
もっと言えば、ツイッターのタイムラインは今はもう殆どホンット暇ってときにしか見てなくて、普段は学生時代からの友人、広報委員会メンバー、NHKニュースアカウント、本を読んだことのある著者、好きなテレビ番組の公式アカウント、アーティストやクリエイター、これらを別個のリストにまとめてそれらを追うことが主のため、本当に親しい間柄とのやりとりか、情報収集しかしてない感じなんですよね。
ちなみに、デジモン情報は自分で作ったデジモン新着チェッカー(http://koujittyan.mistysky.net/new.htm)頼りです。この前サーバの更新サボってたためアクセスできなかったときは焦ったぜ。たまに拾ってこない情報もあるので、困ったものです。

そんな感じになります。本年も改めましてよろしくお願いします。

追記:これを投稿するまで最新エントリーがほぼ丸一年前でした。むしろよく今年も投稿しようと思ったくらいの放置っぷりだぜ。

あけましてtri.感想

あけてました。今年もよろしくお願いします。
本厄なのでお祓いはしたのですが、いつもおみくじを引く神社にいまだに行けていないのでおみくじはまだです。
そしてチャリを出そうにも雪ですね。今月中には自分の一年の運勢の指針くらいは確認しておきたいものです。

さて、公開が十一月だったデジモンアドベンチャーtri.の感想でも書こうと思います。
ぶっちゃけリピーターなろうとしていたにも関わらず、公開日から数日はアホみたいに遊びまくり、睡眠時間を削り文字通り体を酷使していた反動でしばらくゆっくりしてたり、かと思ったら次の週末はまた予定が入ったりと、中々行くタイミングを掴めず結局一度きりゆえ、ほぼほぼその時思ったことをかいつまんで箇条書きとなります。
一応ネタバレ注意として、白抜きにしておきます。

・進化バンク
テイマーズインスパイアっぽい。結構好き。デジモンの造形が成熟期にしては丸みを帯びている気がするけれど、CGだからかなあ。

・02キャラの扱いが不明瞭
序盤のあれはどう捉えたものか。次作ではインペが出るのでスルーってわけではないでしょうけど。

・太一の周囲への影響を考えて二の足を踏むあれ
フラッシュバックシーンが同じものばかりだったので、そこだけちょっと残念。
されど、周りが見えるようになった、しかし見えているだけでどうしていいか分からないって言うのが、過渡期というか、成長途中らしいなと思います。アグモンとの問答も、「わからない」っていうアグモンは、どうしたって戦闘種族であるデジモンで、しかもずっと人間界とは遮断に近かったってのがあり、本来一緒に成長していくTeam(キャラソン尊重表記)であるはずが、太一だけ成長途中になり取り残されているような感じが哀愁漂う。

・戦闘シーン
劇場で見てなんぼだなあ。迫力ある効果音でより一層楽しめました。
技名を言わないことを徹底していたのはよく分からんかったけど。テイルモンは言わないとただの肉弾戦と違いが分からねーんだよ!!キン肉マンだっていくつになっても決めるときはキン肉バスターって言うんだから、大人向けにしたからってそこは変えなくてもいいじゃないって思った。シリアスに振ろうとした故なのかなあ。

・キャラ
太一とヤマトの学食でのやり取りが非常に太一とヤマトらしくてほほが緩む。
空の相変わらず何でも一人でこなそうとして一人パニクってるのもまたニヤリとする。
光子郎は三年後くらいにシリコンバレーで生活しそう。
ミミはいつも通りのテンションでした。
丈は受験生ということで一歩引いた活躍でした。次作に期待。ヴァイクモンとプレシオモン騒動は捨て置け。
タケルはプレイボーイになってた。こいつぁ何人か泣かせてますね。
ヒカリは太一の部活仲間の間でマドンナのごとし扱いをされている。どこに行ってもヒロインだなあ。

・アルファモン
無言でオブソウル連発は容赦のなさと不気味さがあっていい。

・オメガモン
ヤマトのアルファモンの情報がないにもかかわらず、直ぐにジョーカーを切ろうという思い切りというか、優れた判断力は見事。ご都合主義とは言わない。
ガルルキャノンぶっぱなしたと同時にアルファモンが消えたので、自損事故みたいになっててやっちまった感が半端なかった。これを機にヤマトも慎重になるか、あるいは太一がより及び腰になるか、どちらにせよ、あの被害を出して、リアルにドンパチが起こったらどうなるかってことに焦点当てている限り、キャラの考えにも影響を与えそう。

・新キャラ
活躍はほぼ皆無。でもしゃがんでいる感じはあったので、起承転結でいう転結でどうジャンプしてくれるかが見もの。


ちなみにtri.は各動画サイトで有料配信しているので、円盤買わずともまた見たいって言うニーズに対応しているようですね。バンチャで五百円払えばHD版見れるみたい。テレビ三十二型の部屋に移したら、最近買ったビクターのヘッドホンとともに楽しむとしましょう。

そんな感じで今年もよろしくお願いします。去年は映画が豊作だったなあ。