こんばんは。
まずは前回までのあらすじ。
Vジャンプのフラゲ情報によるデジモンアドベンチャー:の話に端を発し、フラゲの情報拡散って問題あるよねってのを法的問題、メディアリテラシーの問題、モラルの問題の三点でお送りしました。
しかし、ぶっちゃけこれくらいのことは俺が言うまでもなく知ってるわって方が多いと思うので、そういった方には釈迦に説法だったかなとも思っておりまして。
俺があんな記事を書いたのも理由があったんですよ。
情報拡散の流れやその拡散による影響力を考えていくと、結構シャレになってなくない?と思えたので、やべえよ光子郎!となってつらつらと書いたわけなんです。
まずは参考に、17日から23日にかけて、「デジモン」を含み、かつ「新作」または「アニメ」を含むツイートを抽出し、三時間ごとにツイート数を集計したものを時系列で折れ線グラフにまとめたこちらのグラフをご覧ください。
見ての通りでかい山がボンボンと二回できていますね。
次に、時系列を整理します。
まず17日の早朝からネットではバレ情報が回り始めます。
最初はバレ情報専門のブログなんかで出回っていたようですが、その日のうちにゴミクズクソアフィブログ(何を指すかは前のエントリー参照)が記事にしています。
しかしまあ、幸か不幸か、ツイート数はちょっと増えたぐらいで、そこまでバズるって感じはなかったんですよ。
しかし、18日の夜になると、VJのスキャン画像がツイッターでも回るようになってきます。これ自体もそこまで影響ない、と思われていたのですが。
19日の朝に異変が起こります。
鬼太郎の終了についても言及して件のスキャン画像が貼られたツイートが、丁度ニチアサという時間帯もあり、ものっそい勢いでバズります。(記事書いてる現在4万ふぁぼ、3万RT)
この伸びの勢いたるや凄まじいものがあり、バズったツイートに自動リプライするTwTimezのリプライを見ると、時速1,920RT、と正午直前にあります。
19日の午後にはツイート数は跳ね上がり、ついにはトレンド入りします。
そしてトレンド入りしたことでまたしてもまとめブログにまとめられたりしながら拡散していくと。
そして、21日の午前、公式のプレスリリースがされることにより、ツイート数は再び大きく伸びます。またしても午後にはトレンド入り。
ざっくりとこういった経緯になります。
グラフを見れば一目瞭然なのですが、フラゲ情報によってトレンド入りした際、集計データで言えばツイート数の山はプレスリリース後とほぼ同等(今回の集計条件では山の高さはネタバレ時の方が少しでかかったりする)なわけですよ。
これをどう受け止めるか。
前のエントリーで書いた、企業の広報の効果を潰してしまうこと鑑みないモラルのない情報の拡散には、やはり俺は疑問符をつけたくなるのです。
特に、ことツイッターに関しては、バズったのは個人ユーザーのツイートであり、まとめサイト等が大きな影響があるという話ではなく、ツイッターユーザー一人一人の拡散が積み重なって一気にトレンドに上るに至ったことがよくわかります。
たらればの話をしても仕方ないですが、フラゲネタがあそこまで広がらなければ、このグラフの形はもうちょっと別なものになっていたことは想像に難くありません。
気軽なふぁぼが、RTが、時にはハレーションやサイバーカスケードにつながり、被害を与えることは大いにあり得ます。
改めて、フラゲ情報を拡散していくことの意味を考えてみませんか。
余談
フラゲ情報かどうかの判断ができないってことは往々にしてあると思います。
そんなときまずやってほしいのは、ヤフーやグーグルでのニュース検索。
プレスリリースされた情報だったら、正規のニュースサイトがちゃんと報じているはずですから、検索で一発ヒットですよ。
また、画像が添付されていたら、その画像をグーグルの画像検索にかけてください。
画像をどういう人が貼りつけたか、どういうところが出どころか、なんとなーくわかるので参考になると思います。
参考までに
集計方法は、クロームの拡張機能のついすぽを利用してツイート検索の結果をCSVファイルにしてダウンロード(なおついすぽは現在ツイッターにログインしていない状態の検索結果でしか利用できなかった)し、表計算ソフトで一覧し、COUNTIFSで条件に三時間ごと区切りで集計し、グラフにまとめました。
また記事中にもリンクしたjptrendでトレンドに入ったタイミングの把握、TwiGatenでツイッターの画像検索、グーグル画像検索で画像の増えていく様子を確認しました。
なお、バレサイトや嫌いなアフィブログのPVに死んでも貢献したくなかったので、WaybackMachineとグーグルキャッシュを利用しました。
またグーグル検索の期間指定もこういった過去の情報に絞り込みたい検索に有効です。
以上ご参考までに。