がんばってるな音楽業界

前置き
この記事は、以前書いた
くたばれ音楽業界 がんばれ音楽業界
の続きにあたります。

以上前置き。


前回のエントリーの後、リンゴアレルギーが酷く、Amazonでの買い物はEdyでやっている俺は、消去法でmoraを利用するようになり、何だかんだLismoユーザーの俺には向いているなと思いつつ使っています。

そんな中、ダークホースが現れていたようです。

その名は、レコチョク

ケータイ音楽配信サイトではお馴染みの名前かと思います。いやまぁ俺は利用したことないんで、ぶっちゃけ名前は有名だよな、位の印象でした。
前回、前々回の記事で言及はしていませんでしたが、携帯の音楽市場というのは、元々著作権ロックが非常に固く、ケータイの着うたはパソコンでは再生できなかったり(これは拡張子の関係か)、MicroSDHCカードに対応していない化石ケータイでは、音楽データをどうするんだって話も昔はありましたが、スマホに移行する際も同じ問題が起こることがあるみたいですね。

まぁ、着うた、着メロを自分でCDなどから作るって手段もあるけど、私的複製の範疇なのか、トリミングの仕方によっては同一性の保持的にどうなんだって議論がありそうなので、面倒だからおいておく。

しかし、その点、このレコチョク12月11日にPC配信などを始めた(ITmedia12月11日)わけですが、何が驚いたって、

1、ガラケーフィーチャーフォン)で買った曲をスマホに移せるサービスを提供
2、購入した楽曲を最大10台の機器で共有できる
3、共有の際、再ダウンロードができ、回数の制限は見たところ存在しない
4、moraやAmazonMP3などで取り扱ってないがiTunesで取り扱っている曲が提供されている場合が多々ある
5、DRMフリー、最高320kbpsでファイルのビットレートが機器に合わせて選択される(ようだ)


といったすさまじいメリットがあること。
俺は以前、「・ダウンロードする楽曲のビットレートやファイル形式を選択できる」があるとうれしいといいましたが、5はそれに近いものがあるし、2の共有機能は、iTunesでアップル端末が無線LAN経由で楽曲を共有できる構造に似ているし、その上、対応機器が
Android端末(Google Play=旧Androidマーケットでアプリケーションが提供されている)
iOS端末(公式サイトでiPhoneiPodでの対応を明言)
3DS(12月から対応したらしい)
とかなり豊富。つーかiOSに対応している時点でリンゴユーザー食うことも可能なわけである。これはリンゴの囲い込みを打破する可能性を秘めているようにさえ見える。リンゴアレルギーの俺には、仮にリンゴ端末をデジモンクルセイダーのプレイのためだけに買ったとしても、音楽環境がスムーズに移行できる素晴らしい可能性を秘めている。いやまぁ、既に手持ちの曲移すのにはどうせiTunesは入れなきゃ駄目だけどさ当然。

PCで音楽配信すると思っていなかったのでとにかく驚いてますが、実力はまだ利用にいたっていないものの、かなりあるように見えます。PC音楽配信サイトとしてのレコチョクにはかなり注目したい。

しかし一方で、レコチョクにはデメリットがある。

1、決済方法が少なすぎるし使いづらい
2、価格設定に疑問符がつくものが多々ある


以上二点です。
1に関しては、まぁこちらレコチョクのヘルプ、お支払い方法)を見てくださいな。
決済方法は「クレジットカード」「レコチョクプリペイドカード」「うたコード」の三種類のみ。これは正直難ありな法だと思う。
クレジットカードで決済する人にとってはどうって事ない問題ではあるが、それ以外の決済方法はちょっと厳しい。
まずレコチョクプリペイドカード。どこで買えるのか、額はどれくらいのものがあるのか調べてみた。
すると行き着いたのがここ
額が1500円、3000円、5000円となっているのはまぁいい。というか使いやすい額設定だと思う。
問題は。
「現在はキャンペーン等のみの取り扱いの為、販売はしておりません。
取り扱い店は決定次第、この場にてお知らせいたします。」
(上記ページより引用)

アホか。

いや、おい待ってくれよ。今後に期待はしたいけど、配信始めたの12月11日だろ?それでまだ取扱店決定していないって、え、おい。マジで現時点じゃちょっと利用しやすい環境じゃないと思う。

次にうたコード。
これは簡単に言えば、たまったレコチョクポイント(購入すると発生するポイントらしい)とのトレードや、キャンペーンなどでプレゼントされるものらしく、まぁつまり、このうたコードを購入して楽曲を~というものではないようだ。
FAQ:うたコード

次にデメリット2、価格設定について。
見るがはやし。

デジモンアドベンチャー02 ベストパートナー② 石田ヤマト&ガブモン
AmazonMP3:一曲250円
mora:一曲250円
iTunesStore:一曲250円
レコチョク:一曲315円

デジモンテイマーズ ソングカーニバル
AmazonMP3:一曲250円
mora:一曲250円
iTunesStore:一曲250円
レコチョク:一曲315円

あれ、レコチョクなんか高くね?
しかし一方で、

デジモンテイマーズ 冒険者たちの戦い オリジナルサウンドトラック
AmazonMP3:一曲250円
mora:一曲250円
iTunesStore:一曲250円
レコチョク:一曲250円

デジモンテイマーズシングルベストパレード
AmazonMP3:一曲250円
mora:一曲250円
iTunesStore:一曲250円
レコチョク:一曲250円
ちなみに、夕陽の約束のアーティスト名間違えているmoraも、初回限定版って書いて期待させておいて取り扱っていないレコチョクも俺は許さないからな。

まぁ、こんな感じで、他のサービスと同じ値段のものもあるわけで。
解せぬ。
ついでに言えば、2つのCDに重複する曲は、どちらか一方のCDのページでしか取り扱っていないようで、ここも他のサービスと大きく違います。ものによっては、同じアルバのなのに曲の値段がまちまちなものもあって、やっぱり疑問符がつくところが多々あります。(いい例
ちなみに、他のサービスが250円の楽曲が249円と妙な値切りがあったりするのも面白いですね。

デメリットは上記2つですが、決済方法や値段については今後の動向を見たり、他のサービスと比較してみると面白そうですね。やっぱり今後のレコチョクには注目したい。

とまぁ、こんな感じでレコチョクのサービスについてをお送りしました。

ちなみに、上記の楽曲比較でListtenJapanを見事に省いていましたが、「和田光司」と検索して楽曲販売しているものがない時点であきらめました。(ぁ

しかしそんなListenJapanDRMフリー、音質向上を3月1日から行うことをアナウンスしている。
よく読むと対応ブラウザも増え、いい事尽くめに見えるが、ものっそい懸念事項がある。

決済方法:mopita

出たー!お得意のポイント変換方式だー!つーかそしたらmujic.jpと何が違うんだ!え!
折角いいサービスになりそうなのに、俺の心がどんどんListenJapanから離れていく。
mopitaって携帯とかスマホ向けの課金サービスだった気がするだけに、これをパソコン市場にどんな風にもってきているのが全くわからないし、サイトから飛べるヘルプはなんかもう駄目だし、調べてみてもスマホ向けページばっかり出てくるから、実際3月1日になってみないとわからない部分はあり、その時に改めて判断したいと思う。

そんなこんなでがんばってるなぁと思える点もあると同時に、やっぱりクソな部分が所々露呈する音楽業界なのでした。