がんばれ音楽業界

前回のエントリーで音楽業界に対してボロクソ言った気がしますけど、まぁタイミングとかテンポの悪さを感じたのもあり、かなり不満を爆発させてましたけど、今回はちょっと冷静に現状の整理をしてみたいと思います。

まず、俺が3ヶ月ちょい前、つまり著作権改定について騒がれていたくらいの時期に、楽曲購入を試そうとして引っかかった壁は、

1.Amazon→楽曲が配信されていない
2.iTunes Store→ソフトウェアを利用してない(その上利用する気がさらっさらない)
3.mora→Mobile Edyでの決済が出来ない
4.Listen Japan→任意の金額を使うことが出来ない

といったところでした。
で、先日の記事でも同じ壁にぶち当たったわけでして。あの時点で色々な調査を打ち切ったのですが、今回はAmazon、mora、Listen Japan、あとちょぴっとだけiTunes Storeのサービスの違いについて調べた結果をここにまとめていきたいと思います。

○決済方法
1.Amazon
クレジットカード/Amazonギフト/Amazonポイント/Amazonショッピングカード(プリペイド)/クーポン(参考1
とのこと。
俺も調べるまでいつも使っているEdyが使えないなんて思っても見なかったわ。
Amazonショッピングカードは3,000円/5,000円のものをミニストップファミリーマートで購入可能らしい。何故コンビに受け取りに使えるローソンを入れてあげない。

2.iTunes Store
クレジットカード/ギフトカード/プリペイドカード(参考2
意外と少なかった。ただ、プリペイドカードは色々な所で見かけるので思ったより買い易いのかも。
プリペイドカードは2,500円、5,000円、10,000円でさまざまな場所で購入可能、セブンイレブンでのみ1,500円、3,000円が購入可能。

3.mora
クレジットカード/mora Music Card(プリペイド)/WebMoney/BitCash/Edy参考3
こうして見ると決済方法が多い。ディスってすみませんでした。
mora Music Cardはコンビニ、家電量販店などで購入可能。
額は1,000円(家電量販店とそのオンラインストアのみ)/2,500円/5,000円。
利用するにはNET CASHの登録が必要になる。
他は後述。

4.Listen Japan
クレジットカード/WebMoney/NET CASH/BitCash/MobileEdy/ちょコム/楽天あんしん支払いサービス(参考4
やっぱり決済方法が多い。ディスって(ry
ただ、クレジット以外ではListenポイントとしてチャージし、そいつの有効期限が半年って言うのはどうかと思うぞ。

さて、次は、それぞれの決済方法を比べてみる。

・クレジットカード:全てに共通して利用可能。ただ、ライト層はこの決済をする場合は少なく、俺も使うつもりはない。

・ギフト:iTunesAmazonで使用可能。額に関しては省略したけど、これって要は自分で買って自分で送ればいいってことだよな。決済方法の選択の際にプリペイドと別になる可能性あるから面倒かもしれないけど。

プリペイドカード
Listen Japan以外で使用可能。入手手段としてはかなり簡易で、ライトユーザーにはありがたいと思う。

BitCash
Listen Japanとmoraで使用できる。
ネットサービスに使う電子マネーで、コンビニ等々でチャージする。

NET CASH
Listen Japanとmoraで使用する。moraはプリペイドカードを使う際に利用する。
どちらも、BitCashと同じような使い方の電子マネー。moraのプリペイドカードは、ここにアカウントを作ってチャージするようなもん。わざわざ専用のプリペイドカードを名乗る必要あるのか、これ。

WebMoney
moraとListen Japanで利用できる。こちらも電子マネーで、上記二つと違ってチャージはクレジットカードなどから、プリペイドは使い切り型って感じみたい。

Edy/Mobile Edy
俺ご用達の決済。前述の方はmora、後者はListen Japanでのみ使用可能。
インターネットサービスの決済にとどまらず、コンビニ、一部カラオケや書店などと利用の幅は広い、というか俺に至っては大学の学食で使えるわ。
しかし、moraでは、フェリカポートがあるパソコン、あるいはパソリという、Fellicaをタッチするデバイスが必要。

とまぁこんな感じ。
電子マネーの類は、音楽配信サービス以外にも色々と用途の幅があるので、既に利用している方はそちらを使うのもいいかも知れない。

著作権保護
通称DRM。音楽配信サイトは、ダウンロードされた楽曲のCDへの書き込み回数、ポータブル音楽プレイヤーへの転送回数などを制限するなどの、著作権保護を行っている場合があります。
また、一度購入した曲をサイドダウンロードできるかどうかというのもサービスによって違います。
この二つのの状況を四つのサービスをあらゆる点から確認します。

1.Amazon
DRM:フリー
再ダウンロード:不可

2.iTunes Store
DRM:フリー(iTunes Plus)
再ダウンロード:可(上限不明、iTunes in the Cloudを使用)

3.mora
DRM:フリー
再ダウンロード:可(上限10回)

4.Listen Japan
DRM:有り(曲により制限の具体的な内容は違う)
再ダウンロード:可(上限不明)

こんな感じ。Listen Japanはマジで頑張れよって思う比較。あとAmazonさんも再ダウンロード不可能なので、そこは個人でバックアップするなどの注意が必要。

○ファイル形式
ファイルの拡張子やビットレートについて。
ちなみに、DRMフリーの場合は、これらはエンコーダーなどを使い変換が可能です。

1.Amazon
MP3/256kbps

2.iTunes Store
m4a(AAC)/256kbps

3.mora
mp4(AAC)/320kbps

4.Listen Japan
wma/128kbps(曰く、一曲3.5MB~5MB程らしい)

以上である。おい、DRMフリーのほうが高音質ってどういうことだ、Listen Japanはやっぱり頑張れ。

○サイト環境、ダウンロード必須条件
各ウェブサイトを閲覧する際、ダンロードの際のユーザー側の必須な環境。

1.Amazon
ブラウザの指定なし、単体で曲を買う場合は必要ないが、複数、アルバムを購入する場合は、『Amazon MP3 ダウンローダー』が必要になるとのこと。
バスケット機能が使えるので便利。

2.iTunes Store
iTunesを導入している必要がある。それ以外は導入していない俺には知る由もない。

3.mora
幅広いブラウザに対応していることを謳っている。ソフトウェアに関しても指定はない。
Edyの使用の際は、Internet ExplorerとFellicaのソフトウェアが必要なようだ。
バスケット機能有り。

4.Listen Japan
購入の際はInternet Explorlerでなければいけない。
そしてバスケット機能などはない。

やっぱりListen Japanは頑張れよ。

ちなみに、曲数に関しては、Amazonが2000万曲以上iTunesが2600万以上
この二つは市場がグローバルなのもあってか、流石と言わざるを得ない。
また、moraは10月1日のリニューアルの際、元々300万曲ほどあったものが、リニューアル後は150万曲ほどになっているらしいが、これは音質向上をするために再度楽曲を納品してもらう関係で一時的に減っただけで、以前購入可能で現在購入不可能な楽曲は、年内に戻っていくらしい。あ、これはメールで問い合わせました。
Listen Japanは曲数については言及されていないものの、邦楽270ジャンル、洋楽508ジャンル、アーティスト1万以上とのこと。

さて、以上を踏まえた上で、デメリットをまとめますと、

1.Amazon:決済方法に電子マネーサービスを利用できない、再ダウンロード不可
2.iTunes Store:決済方法について同上、iTunes Storeを導入しないとサービスを利用できない
3.mora:現段階で曲数が少ないので再納に期待、個人的にMobileEdyマジお願いします。
4.Listen JapanIEでしか購入できない、ファイルの形式に難あり、DRMで未だにガッチガチで固められている、Listenポイントに有効期限が付いている。

こんな所ですね。Listen Japanが特に難有りな点が目立つけれど、moraの曲数が大幅に減っている今、日本の楽曲でかなりの曲数を誇っているのは揺るがない事実。
まぁ、何はともあれ、こういったデメリットがあるので、そこら辺は改善して欲しいところです。iTunes Storeに関してはもはや仕方ないと思いますけど。

ちなみに、俺がさらにあったらうれしいなって思うサービスは

・ダウンロードする楽曲のビットレートやファイル形式を選択できる
・現実でも使える電子マネーへの対応をする(EdySuicaなど)
ですね。ただ、前者は容量がそれだけかさむので些か無理があるか。後者は出来れば頑張って欲しいところです。色んな電子マネーに手を出す気はしないし、買わなくなったらプリペイドカードの残金がもったいないし。
AmazoniTunesなどは楽曲以外のものも購入できるので、汎用性が高く残金が出るってことは少ないかもしれませんが。

何はともあれ、著作権法が改定され、これを契機に音楽業界はサービスの向上に尽力し、ただ叩かれるだけのような体質からは脱皮して欲しいものです。
がんばれ音楽業界。でも頑張らないならやっぱりくたばれ音楽業界。


追記:
うどん食いながら思ったんだけど、これってどっちかと言えば音楽業界って言うよりサービス展開しているサイトに関する問題の方が多いよな。Listen JapanのDRMに関しては業界の方だけど。
それ以外に関しては巻き込まれ損だよなぁ。ごめん音楽業界。