いちぶんのはち計画

何だかんだツイッターで盛り上がってましたけど、俺は言及はせず。
何故かといえば何もする予定もなく、当日に何かしようと思う事もなかったためです。
ただ、何もしないとなるとなんかそれも居心地悪くて。そういう訳で筆を執ります。

九九年、デジモンアドベンチャーが放送開始されました。
当時は普通に日曜朝のアニメの一環として見てたのですが、当時仮面ライダーに興味がなく、ガキの頃から好きなウルトラマンが、ガイアとコスモスの間にラグがあったこともあり、俺はデジモンの商品展開の健全なお客さんとなっていました。
カードに食いつき、映画に行き、視聴しまくる。
そんなこんなでテイマーズまで過ごすものの、フロンティアになると、アニメの視聴に身が入らなくなります。
しかしまあカードは買っているし、プレイし始めたワンダースワンのゲームもあったわけで、デジモンそのものから距離をとることはありませんでした。

まあ後はネット漬けライフと被るので割愛。

俺が八月一日を強く意識したのは、ネットに来てからだったと思います。
もちろん02で特別な日という描写がされていたのは記憶にありましたが、まさかファンが活動する日だとは思いもせず。
国語の教科書の「麦藁帽子を被りて眠る」の短歌でおなじみ寺山修司主催で、あしたのジョーの力石の葬式が行われたなどの前例はありましたが、当時はまだ「聖地巡礼」という言葉もあまり普及していなかったので、知らないのも当然です。
しかし、ネットではそういった活動する人がぼちぼちいて、当時小学生だった俺は、「いつかお台場へ」と思っていました。そんなわけで、ベルタースオリジナルばりに自分の中で特別な存在に昇華された八月一日、思えば色々なことをやったものです。
自転車で虹や霧をひたすら追う、友人とずっとデジモンカード、サイトに駄文なコラムまとめ、イラスト作成、短編小説などなど。

そして高校時代、実際に行く機会が出来ました。
イベント、というものを強く期待していた俺としては、ただ人と会ってくっちゃべるだけ、というのは些か不十分に感じられるものでした。そもそも、デジモンウェブにこもりきりだった俺の顔が狭いのは当然のこと。
そんなわけで、行ければいいや程度のもので、大学は行ってからも、テストと被るのもあって足は中々向きませんでした。

しかし、今は別に思うところがあるんですよね。
昔に比べ、SNSが発達したので、知人も増えたし、初見の人でも後々結びつきを持つことが出来る。
そういう意味では、「ただ人と会ってくっちゃべる」が、結構面白いものになってくるんですよね。
ある程度歳をとり、飲み会などのただ話すだけの場所を経て楽しさを実感するようになったのも大きいことでしょう。

そういう意味で、今はとりあえず可能な限りは参加してみたい、と思うようになりましたし、八月一日以外でも、オフラインでのファン同士の交流というものを以前よりも重視するようになったと自分では感じます。

新しくネットにきて、八月一日の存在を知ったファンはどのように感じるのでしょうか?
もし、それが魅力的に見えたのだったら、「人と会う」ということを肝にして楽しみにして欲しい。
そしてもし心から楽しめたのなら、それは純粋にファン同士喜ばしいことだと思います。

こういう循環が長く続くようなコンテンツであって欲しいと思います。